小和田姓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 14:44 UTC 版)
1993年(平成5年)に小和田雅子が徳仁親王(後の第126代天皇)と結婚して皇太子妃になり小和田という苗字が珍しい苗字であったため小和田姓がにわかに脚光をあびた。小和田姓は日本全国で約2000人いると推定される。同じ苗字が和田系の大和田姓の約4万人に比べて少ない。和田系統の苗字のもとである和田姓は約25万人と多く、和田姓は日本全国に分布している。小和田姓は東北地方周辺にわずかに分布しているだけの苗字である。大和田氏と小和田氏は大小の和田の違いはあるが、共通点は共に「御」に近い美しい名称である。大阪市の大阪も起源は御坂であり、その後大坂から大阪に転化したものである。 東北地方では小和田姓のルーツは源平藤橘の分類では源氏とされている。その他の系統の家柄の小和田姓のルーツは熊野別当や中臣鎌足の子孫の藤原氏とされている。小和田姓の全国の苗字順位は5529位である。栃木県では小和田姓の苗字順位は1066位で比較的に多い傾向であり、山形県では小和田姓の苗字順位が1467位で比較的に多い傾向であり、栃木県と山形県に小和田姓が多い。山形県河北町周辺に小和田姓が多いが、山形県の小和田氏の発祥地は山形県寒河江市であり、寒河江の小和田地域が山形小和田氏の由来である。小和田恆は新潟県新発田市出身であり、村上小和田氏の本籍は新潟県村上市である。 小和田姓は日本全体では東北地方に多い少数苗字である。都道府県別では新潟県・静岡県に多い苗字である。皇族と親戚関係の小和田氏以外に有名な家柄の小和田家は歴史学者の小和田哲男・小和田泰経親子などが有名である。小和田姓は静岡県にも多く、静岡県の浜松市天竜区にJR東海の飯田線の小和田駅(呼び名は『こわだえき』である)がある。内藤氏が駿河国から国替えによって移動した事が越後国の小和田家のルーツである。歴史学者の小和田哲男は静岡県静岡市出身である。小和田の源流の和田姓は、「原意は由田」「川などの湾曲しているところにある田」のことである。その他の和田氏のルーツは漢字の当て字の「和処」の事である、和処とはすなわち「平和な土地」の意味である。
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