寒立林平【カンタチリンペイ】(果樹)
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登録番号 | 第12721号 |
登録年月日 | 2005年 2月 7日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 寒立林平 よみ:カンタチリンペイ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 林敏雄 | |
品種登録者の住所 | 千葉県茂原市茂原1541番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 林敏雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「川野夏橙」の珠心胚実生から育成されたものであり、果実の形が扁球、重さが中、果皮色が橙の育成地(千葉県茂原市)では2月上旬に成熟するかんきつである。樹姿は中間、樹の大きさは大、樹勢は強である。枝梢の太さはかなり細、節間長は中、枝梢のとげの多少は少である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさは極小、葉身長は短、葉身幅は中、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、幅は狭、葉柄の長さは中、太さは細である。花序の形成は総状、花(蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅は中、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は合一、花粉の多少は多である。果実の形は扁球、果形指数は中、果頂部の形は陥没、放射条溝の有無は無、凹環の有無は不明瞭、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は多である。果心の充実度、大きさ及び重さは中、果皮の色は橙、油胞の大きさは中、密度は疎、凹凸は凹、果面の粗滑はやや粗、果皮の厚さは中、果皮歩合はやや小、剥皮の難易はやや難である。じょうのう膜の硬さは硬、さじょうの形は中、大きさは大、色は黄橙である。果汁の多少は中、甘味はやや低、酸味、香気の多少及び種子数は中、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期は中、成熟期は中で育成地においては2月上旬である。隔年結果性は低、貯蔵性は長である。「川野夏橙」と比較して、葉身幅が広いこと、果皮歩合が大きいこと等で、「八朔」と比較して、翼葉の幅が狭いこと、果形指数が大であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成元年に育成者のほ場(千葉県茂原市)において「川野夏橙」の珠心胚実生の中から発見、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「林平甘夏」であった。 |
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