宮崎市指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/31 13:47 UTC 版)
木造神面2面 1面は元文3年(1738年)の銘を有す縦30.6センチメートル、横30.2センチメートル、鼻の高さ17.5センチメートルの大振りの面。各部の造形や彩色から、近世におけるこの種の仮面製作の一端を窺わせる貴重な遺品とされる。もう1面は、縦24.4センチメートル、横18.2センチメートル、鼻の高さ11.3センチメートル。元文銘の面よりも自在に彫られている事から制作時期はそれより古いと見られ、残欠する「□六丑年」の銘から慶長6年(1601年)の作と推定されている。他の神面に比べると小振りであるが、裏の仕上げの状態からこれも奉納目的で制作されたものと思われ、奉納面の一資料として貴重なもの。 2面とも県指定の2面と併せて中世から近世にかけての当神社の信仰状況を連続して示すものとして重要である。2004年(平成16年)3月29日指定、有形文化財。 オガタマノキ(黄心樹) 本殿の南側に神木として植栽されたもので、目通り幹周3.2メートル、樹高17.5メートル、樹冠は東西15メートル余りに及ぶ巨木。県内は同種の木が少なく、西都市三宅寺崎と天岩戸神社(西臼杵郡高千穂町)境内のものと3件が知られるが、本樹は最大のものであり、その稀少性と、神木として植栽、保存、伝承されるという歴史的意義が評価される。1973年(昭和48年)3月12日指定、天然記念物。 クスノキ(楠) 本殿北側に立ち、オガタマノキと対をなす巨木で、目通り幹周8.65メートル、樹高25メートルに及ぶ。これも地域住民からは神木とされており、県内の植生状況における稀少性に加え、保存、伝承されることによる物心両面の教育的価値があるとされる。1973年(昭和48年)3月12日指定、天然記念物。 その他、境内に聳える銀杏は、幹周6.24メートル、樹高34メートルに及ぶ巨木で樹齢は300年とされ(1992年現在)、1992年(平成4年)3月に「みやざきの巨樹百選」に認定されている。
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