実八早生【ミヤワセ】(果樹)
登録番号 | 第4722号 | |
登録年月日 | 1995年 9月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 実八早生 よみ:ミヤワセ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 西園實 | |
品種登録者の住所 | 鹿児島県曽於郡大崎町永吉4071番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 西園實 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「宮川早生」の枝変わりであり,果実が扁平,果実の大きさが中,果皮色が橙色で,育成地(鹿児島県曽於郡大崎町)において10月下旬から収穫できる早生品種である。 樹姿は開張性,樹の大きさは小,樹勢は弱,枝梢の太さは中,節間長は短である。葉形指数は中,葉身の面積は小,長さ及び幅は短,葉柄の長さは中,葉柄比率は大である。果実の外観は扁平,果形指数は 142~,果頂部水平域の果実横径に対する比及び果頂部凹部の深さは中,花柱痕の大きさは小,果梗部水平域の果実横径に対する比,果梗部放射条溝果の多少及び中心柱の大きさは中,果実の大きさは中(95g程度)である。果皮の色は橙,油胞の大きさは大,果面の平滑度は滑,油胞の密度は中,凹凸は平,凹点の多少は無~少,果皮の厚さは薄,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さはやや軟,砂じょうの色は橙,果汁の多少は多,甘味は中(糖度10度程度),酸味及び香気は少である。成熟期は早,育成地においては10月下旬である。隔年結果性は中,浮皮果の発生はでやすい,裂果の多少はでにくいである。 「大浦早生」と比較して,葉身の長さ及び幅が短いこと,葉柄比率が大きいこと,中心柱の大きさが小さいこと,油胞の大きさが大きいこと等で,「宮川早生」と比較して,葉身の幅が短いこと,花弁の大きさが小さいこと,果実の外観が扁平であること,中心柱の大きさが大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和56年頃に出願者が自園(鹿児島県曽於郡大崎町)において栽培していた「宮川早生」の中から,果実の着色の早い枝を発見し,以後,増殖を行うとともに,鹿児島県果樹試験場の協力を得て特性の調査・確認を行い育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「実八櫻」であった。 |
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