実世界での研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 03:28 UTC 版)
ヘリコプターなどと同じ原理のつもりで実際にタケコプターを製作しても翼面積が不足しており、また角運動量保存の法則の観点からも飛ぶことはできない。このことは、柳田理科雄著の『空想科学読本』にて、プロペラの回転力によって飛ぶのなら体ごと空中に持ち上げることはできず、使用者は体がばらばらになって死亡した挙句頭皮だけがはがれて飛んでいってしまうと指摘された。ただし、公式設定『最新ドラえもん秘密百科 1』によればタケコプターは「プロペラの回転によって反重力場が体の周囲に発生し、それによって飛ぶ」とされている。もっとも前述のとおり過去にはタケコプターが揚力で飛行する設定も公表されており、後の『空想科学読本8』において、柳田は反重力で飛んでいるのだとしたら考証はできないとの旨を述べており、実際、その他の研究および商品化などは全て揚力で飛ぶ前提で進められている。初出「未来の国からはるばると」ではドラえもんから尻に付けられたのび太はズボンが脱げて転落してしまい、下半身はパンツ一枚、頭にコブを作った姿で「あいつ、ほんとうにたよりになるのかなぁ」と渋い顔をしながら歩くラストになっている。 千葉大学が1999年に飛び級入試を行った際、「タケコプターは実現可能であるか」を問う問題が出題され、解答は可能、不可能どちらでもよく通常の入試では判断できない個性を見るためにどのように解いていくかが目的で、これを取り上げたフジテレビの番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』で取材に答えた同大学教授大坪泰文は不可能の場合は頭に着けると体はそれと逆に回る力が働いて体も回転し続けるはずだが作中ではそうなっていない、可能の場合はヘリコプターのように横に小さなタケコプターを着けて体の回転を抑える、が解答例。問題にある選択肢の4つの道具の1つであり、残りの3つはエネルギー節約熱気球、消光電球、望遠メガフォンであったまた、平成14年度大学入試センター試験・総合理科にも、ひみつ道具の実現性について問う穴埋め問題が出題された。この問題では、どこでもドアとスモールライトが取り上げられた。
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