学校送迎・学校生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:54 UTC 版)
「サンパウロ日本人学校」の記事における「学校送迎・学校生活」の解説
学校の送迎については、保護者の責任でおこなうことが基本である為、スクールバスの運行は利用保護者の代表で作られるスクールバス委員会によって運営されている。スクールバスの運行範囲は児童・生徒の安全対策上電話やメールでは教えてもらえず、転入学前に事前に学校訪問し必要書類の受取時に説明を聞く必要がある。(最近はHP上で授業料等の情報も掲載されなくなっている。)また、本校のステータス上、学校がスクールバスの運営を行うことができないため、理事会において必要なスクールバスの台数を年間契約した上で,スクールバス委員会に貸しだすという形で運営されている。このため、バスの利用者は月額のバス代を長期休業中であっても支払う必要がある。 とはいえ、学校はパウリスタやアクリマソン、アウグスタなど、日本人が多く在住する居住区から離れた場所にあり、以前は生徒、児童・生徒の安全管理上の観点から、地下鉄や路線バスなどの公共交通機関や自家用車による通学は認められておらず、メルセデス・ベンツやマルコポーロなどの大型バスやマイクロバスを使用した100%スクールバスによる通学のみであった。 現在は、サンパウロ郊外に居住し、企業が用意したバスで通学したり、自家用車や契約タクシーによる送迎も行われており、スクールバスの利用割合は2019年度は80%台となっている。渋滞が激しくなる中、各家庭の玄関前まで送迎するため、バスの運行台数をなかなか減らせず、運行範囲も狭めざるを得ないためスクールバス代の月額利用料(契約バス利用費用を利用する児童/生徒の頭割り)が高くなり悪循環に陥っている。子ども3〜4人で契約送迎車(タクシー等)を頼む方が送迎時間も短縮され、お出迎えをしなくてもアパートの駐車場まで直接送迎していただけることからむしろ安全であるなど利便性の逆転現象が起きることから、スクールバスを利用しない選択をする家庭が増えつつある。児童/生徒数の減少と併せ、利用率の低下もあり、スクールバスの運行を今後継続していくための抜本的な改革が喫緊の課題となっている。 なお、開校時より小中学ともに細かな校則や制服は無く、私服での登校となる。また、昼食は施設面や衛生管理面の問題から給食は実施されておらず、弁当持参となっている。学校近辺でのいわゆる「買い食い」は、治安面の観点から許可されていない。
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