嬪とは? わかりやすく解説

ひん【×嬪】

読み方:ひん

[音]ヒン(漢) [訓]ひめ

婦人美称。ひめ。「別嬪

天子側室。「妃嬪


ひん【×嬪】

読み方:ひん

古代天皇寝所侍する女官皇后・妃・夫人下位四位五位の者で、後世女御(にょうご)・更衣(こうい)にあたる。


読み方:ヒンhin

天皇キサキの称。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 14:51 UTC 版)

中国語
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朝鮮語
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発音記号
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ローマ字 Hin
ベトナム語
ベトナム語 Tần

(ひん)、または皇嬪中国後宮で歴史的に用いられた皇帝妃嬪に与えられる位号・封号の一つであり、同時代の東アジアの各地域、日本朝鮮半島ベトナムなどでも見られた。

文献的には礼記の中に次のように記載されている。

いにしえの天子のは六宮、三夫人中国語版九嬪、二十七世婦、八十一御妻を立て、以て天下の内治を聴き、以て婦道を明らかにした
[1]

これに倣い、後代の王朝でも嬪の号が使われてきた。

中国

魏・晉

南北朝時期

  • 南朝の斉は初代蕭道成建元元年に九嬪を設けた:修華、修儀、修容、淑妃、淑媛淑儀婕妤、容華、充華。
  • 南朝の陳文帝天嘉初年に後宮の位号を定め、その中に九嬪もあった:淑媛淑儀、淑容、昭華、昭容昭儀修華修儀修容
  • 北魏孝文帝による漢化政策によって後宮も改革を行った。改革後の後宮は朝廷と対応するかたちとなった:三嬪三卿と対応し、六嬪六卿とあわせた
  • 北斉は初年から後宮にがあったが武成帝河清年間に制度をあらため、その中では次のようなものがあった:
    • 上嬪:隆徽、光猷、昭訓。三卿に対応。
    • 下嬪:宣徽、宣明、凝暉、凝華、順華、光訓。六卿に対応。

隋、唐

宋、金

元、明、清

日本

  • 日本平安時代前期、天皇に侍する後宮の女性は四等級があり、皇后・夫人の下で一番低い地位だった。定員は4名。
  • 後代になると、本来は嬪の別称だった女御が独立した地位に発展し、嬪は用いられなくなった。

朝鮮半島

  • 朝鮮半島では李氏朝鮮の時代、は正妻である王妃に次ぐ、つまり側室の最高位とされた。

ベトナム

  • ベトナム阮朝時代、は後宮の位階であり、側室制度全体では上から三~五番目の位階として、三階嬪(ベトナム語Tam Giai Tân)と四階嬪(Tứ Giai Tân)と五階嬪(Ngũ Giai Tân)があった[2]

関連項目

参考文献

  1. ^ 礼記』・昏義「古者天子后立六宮、三夫人、九嬪、二十七世婦、八十一御妻,以聽天下之內治,以明章婦順」s:zh:禮記/昏義 この後、内に対応する外として、天子は「六官三公九卿、二十七大夫、八十一元士」を立てて、天下を治めるとしており、陰陽的な対応関係が示されている。
  2. ^ LES FAVORITES DE LA DYNASTIE DES NGUYEN”. 2007年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月6日閲覧。

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 08:55 UTC 版)

発音(?)


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