嫌がらせの事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:35 UTC 版)
「ゲーマーゲート論争」の記事における「嫌がらせの事例」の解説
ゲーマーゲートコミュニティは当初、「ゲームメディアの腐敗」と「女性という性を武器に社会的優位に立とうとする行動」への議論を、4chan、Reddit、Twitterを中心に行っていたが、一部のネットユーザーが嫌がらせを行い、メディアが報じたことで、社会問題となった。事例は以下がある。 虚偽の通報で警察部隊を送り込むスワッティングが数多く発生。 ゾーイ・クィンのブログが乗っ取られ、住所などの個人情報をネットへ公開するDoxing攻撃が行われたため、安全のため自宅から避難した。 2014年9月、ユタ州立大学で予定されていたラディカル・フェミニストのアニータ・サーキージアン(Anita Sarkeesian)の講演に、開催すれば大学構内で銃を乱射するとのメールが届いたとされ、講演が中止された。 2014年10月、女優のフェリシア・デイが自身のブログで「ゲーマーゲート騒動は恐怖を生み、人々をゲームから遠ざけてしまう」と述べたところ、コメント欄に彼女の住所とメールアドレスが書き込まれた(現在は削除)。 2014年10月、ゲーマーゲートコミュニティを批判した女性ゲーム開発者ブリアナ・ウーがゲーマーゲートをからかうようなツイートをし、ツイッターアカウントは殺害予告であふれ、自宅から避難したとされていた。 2014年10月、インテルやAdobeなどの広告主が、「ゲーマーゲート」絡みでトラブルとなったニュースサイトから、広告を引き上げた。広告主がリストアップされ、大量の抗議メールが送りつけられたためと見られる。広告引き上げが「ゲーマーゲートに加担した」との批判を浴び、インテルは謝罪声明を掲載した。 2015年5月、ワシントンDCでのオフ会会場に爆破テロ予告。 2015年8月、マイアミで開催されたジャーナリスト向けのイベントに爆破テロ予告。 2015年10月、SXSW 2016で開催される予定だったオンライン・ハラスメント問題を議論するパネルディスカッション「ゲームにおける女性へのハラスメント」「ネットのゲームコミュニティ」の中止を目的とした複数の脅迫。 騒動の余波としては以下がある。 2014年8月、国際ゲーム開発者協会(IGDA)は、「ゲームコミュニティ全体がこのような忌まわしい行為に対し、ともに立ち向かうよう呼びかける」との声明を掲載した。 2014年9月、アニータ・サーキージアンの講演中止に対し、アメリカ連邦捜査局(FBI)が調査を行った。 2014年10月、エンターテインメントソフトウェア協会(ESA)は、「個人に対する攻撃や脅迫は、ゲームコミュニティとしても、社会としても、断じて認められない」との声明を掲載した。 2015年10月、SXSW 2016がパネルディスカッションの中止を決定したことに対して「Vox Media」「buzzfeed」がボイコットを表明し、テキサス州の政治家がTwitterで「不快だ」と批判した。
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