奉天ヤマトホテル
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奉天駅(1910年7月竣工)に併設されたステーションホテルとして、駅の開業日と同じ1910年(明治43年)10月1日に客室数12室で開業(1913年には19室、1922年には30室に増設)。1924年(大正13年)にホテル新築設計の指名コンペを実施、小野木横井共同建築事務所が新築設計を受託した。1929年(昭和4年)5月10日、奉天大広場(現中山広場)前に完成した客室数71室の新館が営業を開始した。内外装はアール・デコ調のデザインが施され、外壁は白色のタイル貼り仕上げとされた。客室は全室浴室付き。館内にはバー、ビリヤード室、理髪室など長期滞在者向けの設備が設けられた。当時は最新かつ最高格式のホテルとして知られ、戦後も中華人民共和国の国家指導者である毛沢東や鄧小平がここを訪れている。 現在も3つ星ホテル遼寧賓館として営業している。客室(77室)は現代的に改装されているが、エントランスやレストランは往時のままの装飾が維持されている。エレベーターホールには上記を含め著名人の宿泊を示すプレートが標示されている。 設計 - 横井謙介・太田宗太郎(小野木横井共同建築事務所) 施工 - 清水組 構造 - 鉄筋コンクリート造地上3階、地下1階建 竣工 - 1929年4月 延床面積 - 8,872m2 現所在地 - 中華人民共和国遼寧省瀋陽市和平区中山路97号 保護区分 - 遼寧省級文物保護単位(中山広場及周囲建築群)
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