太陽光発電モジュールソーラーパネルの日本での生産量と普及の状況
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「太陽光発電の市場動向」の記事における「太陽光発電モジュールソーラーパネルの日本での生産量と普及の状況」の解説
日本国内の2010年度の総出荷量は2.54GWpで、前年度に比べて52%拡大した。うち1.48GWp(58%)を輸出している。国内向け出荷量は1.06GWpで、うち輸入分は0.17GWp(16%)であった。 国内出荷量の81%が住宅向けである。住宅用は個人宅向けが中心であるが、近年は集合住宅での導入例も見られる。大手住宅メーカーが賃貸住宅に採用する例や、太陽光発電付きの集合住宅を専門に取り扱う企業等が出現している。 太陽電池の品種別では、結晶シリコン型が出荷量の84%を占めている。 輸出先地域は欧州が63%、米国が22%を占めた。 国内関連産業の規模は、2010年度は約1.3兆円(見込み)であった。2011年度は約1.5兆円に拡大する見込みである。うち約半分がセル・モジュールで、残り半分がそれ以外の産業の分である。また、関連雇用は4万人を超えたと見られている。 国内市場は1980年代から2005年までは指数関数的に伸びていたが、2005年度で新エネルギー財団による助成が打ち切られると減少を始め、価格も下げ止まった(右図)。これを受けて2008年・2009年に助成策の強化が図られた結果、国内出荷は拡大を再開し、価格も再び下がり始めた(右図)。また、2011年からは固定価格買取制度が拡充され、非住宅用の比較的大規模な設備について全量買い取り制度が導入されることが決定している(固定価格買い取り制度#日本の導入状況を参照)。 日本国内における住宅用の平均システム価格は40.5万円/kWである(2013年10月〜2013年12月)。大手家電量販店(例:)やテレビ通販でも流通するようになり、また国産品でも34万円/kWを下回る価格で販売される例も出て来ている。 家庭用太陽光発電パネルの累計導入量は、2010年末時点で3.6GWp (3618MW)であった。 また、2012年内には家庭用太陽光発電パネルの国内導入量が累計6GWp(600万キロワット)に達する見込みである。加えて企業によるメガソーラー1.5GWpの建設も計画中である。 この設置された6GWpのソーラーパネルは1年間に約8000GWhを発電するので、2013年には家庭用太陽光発電だけで日本の全消費電力の0.8%を賄い、太陽の出ている昼間時間帯電力に限定すれば2%以上を賄うことになる[要出典]。
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