天使力兵器(エンゼルギア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 15:03 UTC 版)
「エンゼルギア 天使大戦TRPG」の記事における「天使力兵器(エンゼルギア)」の解説
『エンゼルギア』の世界においては、はるか昔に天界より純血の天使が数名地上に降り立ち、人と交わって残した子孫としての「天使」が存在している。彼らは魔術的に多大な才能を有しており、欧州においては「エルフェン」、ヤシマにおいては「オニ」などとして知られていたが、今日ではその血は薄れ、多くは人と姿形の変わらない存在となっている。その天使たちの力の源であり、エーテルの結晶体ともいえる存在が、その体内に宿る「天使核」である。天使核の摘出に外科的処置は不要で、特殊な霊素集積装置によって体内から抽出されるが、対象となった天使は昏睡状態に陥って衰弱、一週間程度で死亡する。 自身も強力な天使であった統一帝国総統は、この天使の力の兵器利用を推進し、統一帝国法上において天使は総統の所有物であると定め、「天使狩り」によって集めた天使を強制収容所に収容した。収容所では非人道的な実験によって天使としての力を高め、天使核を抽出する試みが行われており、前作『エンゼルコア』ではそのうちの一つが舞台となっている。こうして抽出された天使核を動力としたエーテルエンジンが「V機関(ヴァルターチューブ)」であり、V機関を搭載した兵器を「天使力兵器(エンゼルギア)」と呼ぶ。開発された当初は単なる高性能兵器といった意味しか持ち合わせていなかったが、天使兵の出現後は、天使兵の展開する強力なエーテルフィールド「ケルン」を突破できる唯一の兵器として注目され、より積極的に天使力兵器の運用、開発が行われるようになった。 天使力兵器は膨大なエーテルを放出し、既存の兵器を凌駕する性能を発揮する。また基本的に多くの天使が女性であったためか、兵器形状が人型、女性型に近いほど出力が安定、かつ向上することが判明している。その一方、高出力の天使力兵器は、機械部分が生体部品に置き換わる「受肉」と呼ばれる現象が発生し、その方が性能も向上する反面、暴走の危険性、そして最終的に天使兵と同一の存在になる「天使化」のリスクが高まるというデメリットが存在する。天使化の現象はパイロットたちも発症する事があり、この場合はパイロット自身も天使兵となってしまう。 天使化は同時に「マスケンヴァル現象(マスケンヴァル・エフェクト)」の発生も意味している。これは高濃度のエーテルが周囲数キロメートルの物質を相転移させて消滅するという現象であり、そのため天使化しかけた人物は、マスケンヴァル現象による爆発を引き起こす前に殺害する必要がある。これは天界の扉が開く事を意味し、前作『エンゼルコア』において現象を引き起こした士官ラルフ・マスケンヴァルの名前より命名されたと設定されている。 今日においては総統の遺産として残された一千万以上の天使核がヤシマ、統一帝国の天使力兵器の動力として転用されており、天使狩りは行われていない。その為こうした非人道的な天使核抽出、天使化の危険性について慎重に隠匿がされており、一般には知られていない。
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