大里・小森江地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:13 UTC 版)
門司駅を中心とする大里地区は、関門鉄道トンネルの開通によって九州の玄関口となり、駅前の柳町銀天街、市場、スーパーが栄えた。しかし、昭和60年頃から空き店舗が目立つようになり、柳町銀天街のアーケードは撤去された。鈴木商店が建設した煉瓦造りの工場群のうち、帝国麦酒(1913年(大正2年)設立)の工場はサッポロビール九州工場として稼働していたが、2000年(平成12年)に閉鎖された。その後、建物の保全・活用が図られ、2006年(平成18年)に門司赤煉瓦プレイスとして開業した。事務所棟(門司麦酒煉瓦館)・醸造棟などが国の登録有形文化財となっている。 サッポロビールの移転後、区画整理が進み、近年では門司駅周辺のマンションが増えつつある。 門司駅南口。 旧帝国麦酒醸造棟(後にサッポロビール九州工場、現・門司赤煉瓦プレイス)。 旧大里製粉所倉庫(後に協和発酵、現・ニッカウヰスキー門司工場)。 旧大里製糖所(現・関門製糖)。 御所神社近くの平経正・平時忠歌碑。 源氏に追われてこの地に着いた平家が疲れを癒やしたと伝えられる「風呂の井戸」。 小森江地区は、工場群や下関との貨物航路で栄えた町である。林芙美子の出生地という説があり、風師山登山道を登った旧小森江浄水場(1973年(昭和48年)廃止)敷地内に、林芙美子文学碑がある。貯水池跡には、2001年(平成13年)に小森江子供のもり公園が開園した。矢筈山山頂には堡塁跡があり、1971年(昭和46年)に矢筈山キャンプ場が開場した。 小森江駅。 大里・小森江の東側にそびえる風師山・戸ノ上山地区は、1972年(昭和47年)、北九州国定公園の一部として指定された。
※この「大里・小森江地区」の解説は、「門司区」の解説の一部です。
「大里・小森江地区」を含む「門司区」の記事については、「門司区」の概要を参照ください。
- 大里・小森江地区のページへのリンク