大統領本選挙
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「2008年アメリカ合衆国大統領選挙」の記事における「大統領本選挙」の解説
2008年民主党党大会(2008年8月25日〜28日)においてオバマが、2008年共和党党大会(2008年9月1日〜4日)においてマケインが、それぞれ正式に党の大統領候補として指名を受けた。また、オバマはジョー・バイデン(Joe Biden)上院議員を、マケインはサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ州知事を副大統領候補に指名した。オバマのスローガンはChange(変革)。マケインのスローガンはCountry First(国が第一。ただしここでいう国は政府を指すものではない。)。 経済対策としてオバマは社会保障の充実などでの貧困層への所得移転による購買力増強を掲げるのに対し、マケインは投資・企業活動の活性化、沖合油田開発の解禁と原発推進によるエネルギーコストの軽減を主張する。イラク戦争についてオバマは早期撤兵を主張するのに対して、マケインは撤兵時期を公表することは戦略上危険であるとする。ネガティブ・キャンペーンとしては、マケイン陣営はオバマの経験不足と発言の揺れに焦点を合わせた他、増税への危惧、オバマの地域活動家時代の同僚に過激派がいたことなどを挙げる。一方オバマ陣営は、マケインは不人気なブッシュ政権と変わり映えがしないMcSameであるとし、またマケインの政策は富裕層の優遇であり、マケインが自身の保有する邸宅の数を覚えていない金持ちであることを挙げる。さらにオバマを経験不足とするマケインが国政経験のない1期目知事のペイリンを副大統領候補に指名したことを批判する。 ヒラリー・クリントンはオバマ支持演説を再三行い、オバマとの不和が報じられた夫のビル・クリントン元大統領も支持演説を行うなど、民主党陣営は党内亀裂の修復につとめる。一方で共和党側はコリン・パウエル元国務長官がオバマ支持を表明するなど、足並みの乱れが現れた。 ペイリンを指名した共和党大会の直後の世論調査ではマケインがオバマを逆転し、両党予備選勝者が確定して以来はじめてマケインがリードしたが、金融危機の深刻化を受けてオバマが再逆転。以降投票日まで徐々に差を広げる。 2008年11月4日の一般投票結果は、民主党候補オバマ・バイデンが、獲得選挙人数365人 - 173人(一般投票の得票率は52.7% - 45.9%)をもって共和党候補マケイン・ペイリンに勝利し、次期正副大統領に確定した。 バラク・オバマ大統領は、2009年1月20日の大統領就任式において、正式に第44代アメリカ合衆国大統領に就任した。
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