大型哨戒機 (VP)
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任務の性格上、哨戒機は戦闘機のような運動性能は要求されないため、特に陸上大型哨戒機は、当初は爆撃機、後には旅客機からの改造で賄うのが主流である。例えばアメリカ陸軍航空軍のための爆撃機として開発されたリベレーターは対潜戦にも投入され、大戦中最良の哨戒機と評された。アメリカ海軍では、このように爆撃機を兼任する機体は哨戒爆撃機(Patrol bomber)と類別し、PBの機種記号を付していた。 一方、哨戒機は高速で長距離を進出したのち、長時間にわたって低速で安定した飛行をする能力が求められており、これらを追求すると、他の目的で設計された機体の改造では不十分である。このため、アメリカ合衆国のネプチューンやフランスのアトランティック、日本のP-1のように専用設計の機体もある。 アメリカ海軍では、このような大型哨戒機の飛行隊にVP(Patrol Squadron)の記号を付しており、これは海上自衛隊でも踏襲された。 日本海軍の哨戒機「東海」 ネプチューン(P-2H)とオライオン(P-3A) ポセイドン(P-8A)とP-1
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大型哨戒機 (VP)
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「海上自衛隊のC4Iシステム」の記事における「大型哨戒機 (VP)」の解説
アメリカ海軍では、P-3C哨戒機において地上のGSCC(Ground Support Computer Complex)及びASWOC(Anti-Submarine Warfare Operation Center)施設と連携してのシステム構築を行っており、同機の導入とともに、海自でもこれに倣ったシステムが構築されていった。1982年3月31日には最初の航空対潜水艦作戦センター (ASWOC) が厚木航空基地に配備された。これは地上に据え付けるコンテナ・タイプであったが、それ以降のASWOCは地下に作られ、抗堪性が高められた。また昭和63年度には、最初のASWOCは厚木から鹿屋航空基地に移転された。 その後、P-1哨戒機への更新とあわせて、海上航空作戦指揮統制システム(Maritime Air-Operation Command and Control System, MACCS)の配備が進められた。MACCSは、ASWOCと同様の機能を有するシステムで、可搬化し、機材を分解して哨戒機数機で空輸したのち、外国の飛行場などに設置して運用することで、作戦基盤のない海外に展開する哨戒機部隊に対して、運用、指揮、統制、戦術支援を効果的に実施することも可能である。
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