大型化と価格の高騰とは? わかりやすく解説

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大型化と価格の高騰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:38 UTC 版)

フォトマスク」の記事における「大型化と価格の高騰」の解説

半導体に次ぐ市場規模を持つ液晶ディスプレイ用のフォトマスクでは、半導体とは状況異なり微細化大きな注力はなされず、基板サイズ製造ライン世代分類する GxGeneration x)で表現すると、携帯電話用などの中小パネル生産するG3-G4の古く基板小さ世代でも、マザーガラスの1辺が2m超える最新G8でも、プロジェクション方式露光機の解像度指標1つである開口数NA)は殆ど変わらない一方では、パネル製造検査装置大型化進んでおり、パネルメーカーや装置部材メーカー技術開発エネルギー大半大型化注がれている。 フォトマスク世代合わせて大型化進んでおり、半導体使用する5インチ、6インチ正方形とは比較ならないほどの大きさとなっている。G5で520mm×800mm、G6では800mm×920mm、最新G8では1,220mm×1,400mmと各辺共に1mを超えるサイズとなってきている。また、液晶形成するガラス異なり露光機内基板周辺のみで保持されるフォトマスクでは、たわみを低減させるために板厚が非常に厚くなっており、G8世代では13mmに達する。その結果マスク重量は50kg程度重さとなり、装置内保機構のほかマスク搬送等にも専用設備必要な状況となっている。また、G10世代ではさらに大型化し、短辺が約1,600-1,800mmと板厚は20mmを超えG8世代3-4倍の約150kgに達している。 現在、G8世代のマスクフォトマスクの価格1枚あたり数千万円する。一般にTFTアレイ側の加工4-6カラーフィルター側の加工4-7程度マスクが必要であり、半導体同様にセットレベルでのマスクコストの高騰がいわれていた。そこへ2008年から急激な景気後退によりパネルメーカーの収益悪化パネルセット価格大幅に低下したことからマスク対す価格低下圧力従来にも増して非常に強くなり、3年前比較すれば単価50%以上低下している。フォトマスクは、製造しようとするパネル回路設計によってその都度デザインされ加工される一点物であり、スケールメリット出しにくい商材であること、パネルメーカーと比較してマスクメーカーの規模がやや小さく大規模投資望みにくい一方で市場規模に対してマスクメーカーの数がまだ多いことから、ほぼ全てのマスクメーカーの収益性従来比較して急激に悪化している。

※この「大型化と価格の高騰」の解説は、「フォトマスク」の解説の一部です。
「大型化と価格の高騰」を含む「フォトマスク」の記事については、「フォトマスク」の概要を参照ください。

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