大型ハンマーの類似品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 04:45 UTC 版)
「大型ハンマー」の記事における「大型ハンマーの類似品」の解説
ここでは、大型ハンマーと似た道具について記述する。 大型木槌 大型木槌(「掛矢」(かけや)と呼ばれる)の形状は、大型ハンマーに似ている。しかし、大型木槌は基本的に、木製の杭を地面に打ち込む用途で使用される。大型木槌は、広くて平らな丸い打撃面を持ち、その直径は一般的な大型ハンマーと比べて著しく太い。また、大型木槌は打撃面が丸いのに対し、一般的な大型ハンマーの打撃面は八角形となっている。さらに、同じく一般的な大型ハンマーの場合、柄が取り付けられている場所の断面と打撃面の大きさは、その大きさ全く同じが、あるいは、打撃面の方がわずかに小さく作られている点で、大型木槌と異なる。 ランプハンマー (Lump hammer) 重い片手用のハンマーであり、かつ、左右どちらの打撃面でも使用できるハンマーでもある。(例えば、片方が釘抜きになっていたりはしない。)ランプハンマー (Lump hammer) というのは、「小さくて硬い塊のハンマー」といった意味である。ただし、英語ではクラブハンマー (Club hammer) とも呼ばれる。ちなみに、別名のクラブハンマー (Club hammer) は、「先端にコブの付いた太い棒のようなハンマー」すなわち「棍棒のようなハンマー」といった意味である。日本では石材業界から土建業界へと利用が広まり、「石頭(せっとう)ハンマー」と呼ばれているが、現場では「石頭」「セット」などと略される事も多い。なお、本稿では以降、ランプハンマーという呼称に統一する。 ランプハンマーは、重いハンマーだが、あくまで片手用であり、この点で、基本的に両手用のハンマーであるスレッジハンマー (Sledgehammer)、つまり大型ハンマーとは異なっている。ランプハンマーが向いているのは、小規模な破壊作業、レンガへの釘の打ち込み作業などである。また、石や金属を切断する時に使用する金属製のノミを叩くといった作業にも有用であり、ランプハンマーを使えば、軽いハンマーよりも深くまでノミを打ち込むことができる。ランプハンマーの重量は、約500g - 3000g程度。ハンマーヘッドは鍛造して焼き入れされた鋼鉄で作られているのが普通。持ち手は、通常木製だが、ヒッコリー材(北アメリカ原産のクルミ材)に合成樹脂を塗布した物が一般的。ただし中には、鍛造によって一体成形された鋼鉄でできたランプハンマー(つまり、持ち手も含めて、全体が継ぎ目の無い鋼鉄でできたランプハンマー)も存在する。一体成形されたランプハンマーは頑丈である。しかし、持ち手が木材で、ハンマーヘッドが鋼鉄でできているタイプの一般的なランプハンマーであれば、木材との境目や木材が、ある程度打撃時の衝撃を吸収するのに対し、一体成形されたランプハンマーは、打撃時の衝撃が直接ハンマーを持つ手に伝わってくる。このため、一体成形されたランプハンマーを使った場合、その使用者が身体を痛めることが、しばしば起こるという問題もあることで知られている。
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