夢の香【ユメノカオリ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第10967号 |
登録年月日 | 2003年 2月 20日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | 夢の香 よみ:ユメノカオリ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 福島県 | |
品種登録者の住所 | 福島県福島市杉妻町2番16号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 武田敏明、冨樫伸夫、浜名光衛、小林弥一、大和田正幸、斎藤真一、荒井義光、平俊雄、斎藤弘文、半沢伸治、木田義信、手代木昌宏、佐藤有子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「八反錦1号」に「山形酒49号(のちの「出羽燦々」)」を交配して育成された固定品種であり、育成地(福島県郡山市)における成熟期は中生の早、心白が大で極多の酒造向きの水稲、粳種である。草型は穂重、稈長、稈の細太及び稈の剛柔は中、止葉の直立の程度は立、葉身及び葉鞘の色は緑である。穂長は中、穂数はやや少、粒着密度はやや密、穂軸の抽出度はやや短、穂型は紡垂状、穎毛の有無と多少は中、穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄、護穎の色は淡黄、芒の有無と多少は無である。玄米の形はやや円、大小は大、粒色は白、色沢は中、精玄米千粒重は大、玄米の見かけの品質は上の下、光沢はやや良、香りは無、心白の多少は極多、大小は大、腹白及び胴割の多少は少である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は粳、出穂期及び成熟期は中生の早、穂揃日数は中である。障害型耐冷性及び穂発芽性は中、耐倒伏性はやや強、脱粒性は難、地上部全重は中、収量はやや多である。穂いもちほ場抵抗性及び葉いもちほ場抵抗性は中である。「五百万石」と比較して、穂軸の抽出度が短いこと、心白が多いこと、耐倒伏性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に福島県農業試験場(郡山市)において、「八反錦1号」に「山形酒49号(のちの「出羽燦々」)」を交配し、5年に雑種第4代で個体選抜を行い、以後、系統育種法により固定を図りながら特性の調査を継続し、12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
夢の香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 12:47 UTC 版)
夢の香 | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 八反錦1号×出羽燦々 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | 夢の香 |
開発 | 福島県 |
夢の香(ゆめのかおり)は、2000年(平成12年)に福島県で育成されたイネ(稲)の品種[1]。酒米の一つ。「出羽燦々」を花粉親、「八反錦1号」を種子親とする交配によって育成された[1]。品種名には、口に含んだ際に夢が広がるようにとの願いが込められている[1]。酒造好適米としての2022年の生産量は7位[2]。
品種特性
「五百万石」に代わる品種として福島県で育成された[1]。「五百万石」と比べて、耐冷性はやや強く、耐倒伏性は強い[1]。
千粒重は25.6g[1]。心白発現率は高く、心白は大きいものの、「五百万石」より割れにくいため、酒造適性は優る[1]。
脚注
参考文献
- 副島, 顕子 『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。
関連項目
夢の香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:15 UTC 版)
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