外国人による評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:01 UTC 版)
1972年のニクソン大統領訪中のお膳立てをしたキッシンジャーは、周恩来を「今までに会った中で最も深い感銘を受けた人物」の一人に数え、「上品で、とてつもなく忍耐強く、並々ならぬ知性をそなえた繊細な人物」と評している。 国連事務総長だったダグ・ハマーショルドは「外交畑で今まで私が出会った人物の中で、最も優れた頭脳の持ち主」と証言している。 カンボジア国王ノロドム・シハヌークはカンプチア王国民族連合政府として北京に亡命していた時期にポル・ポトをカンボジアの指導者に推す康生と対立もしていた周恩来と親しくし、シハヌークは周恩来を「私よりよっぽど王族らしい」と評している。 『周恩来伝』を書いたジャーナリストのディック・ウィルソンは、周恩来をケネディやネルーと比較し、「密度の濃さが違っていた。彼は中国古来の徳としての優雅さ、礼儀正しさ、謙虚さを体現していた」と最大級の賞賛をしている。 また、1954年以来チャーリー・チャップリンとも親交を持ち(ジュネーヴ会議出席の際、1952年からスイス在住であったチャップリンを訪ねている)、彼の作品の一つ「黄金狂時代」の名シーンであるチャーリーが靴を食べる場面を見て、長征の際の苦難を思い出し、懐かしがったと言う。 日本でも周恩来に傾倒した著名人は多く、日本人70名が寄稿した文集『日本人の中の周恩来』がある。 しかし、周恩来とインド訪問などで活動をともにしたダライ・ラマ14世は毛沢東をその振る舞いから「革命の真の偉大な指導者」と評した一方で、周恩来は「大変ずる賢いと思った」とその強かさを評している。
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