堺正章版と佐藤健版の大まかな違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 22:34 UTC 版)
「天皇の料理番」の記事における「堺正章版と佐藤健版の大まかな違い」の解説
俊子の職業は佐藤版では産婆、堺版(トシ子)は終始主婦で職には就かなかった。 堺版の秋山夫妻には子に恵まれなかった。主要人物では辰吉と後妻のみつ、前妻のキミ子と再婚相手の医者(未登場)の間にそれぞれ一子のみ。 トシ子は料理人になる決意をした時点で篤蔵と離婚、再婚までの間坂口という男と結婚する。(後に坂口は自殺) 堺版では華族会館に勤めている時点でフランス留学を視野に、フランス語の指導をしてくれる桐塚の家に下宿する。 華族会館解雇の理由が異なる。堺版では深夜にも勉強していた事をバカにされて先輩シェフと大喧嘩になった責任を取らされ解雇されている。 佐藤版ではバンザイ軒を円満に去ったが、堺版では梅が秋山の男らしさに惚れてしまい篤蔵も人肌恋しさから彼女を寝取ってしまった事を仙之助が感づきクビにされる。路頭に迷い田舎に戻るも兄・周一郎が既に他界していたことを知り墓の前で一念発起、フランス行きの船にただで乗せてもらえないかと尋ね回り、貿易商船の臨時料理人として乗せてもらう事に成功する。 渡仏後、堺版では宇佐美が書いたホテルリッツ(紹介先)の紹介状をひったくられ、大使館の協力で町のレストラン→一流レストランジョルジュ・サンク→ホテル・リッツに勤めるまでになるがまもなくトシ子の都合で帰国、彼女が働く浅草の小料理屋で雇われる後、宇佐美の尽力で精養軒の職に就く。 堺版の本編はトシ子が亡くなり、失意のうちに生前二人で行こうと誓った新太郎の洋食屋で豚カツを食べていく内に今までの思い出が甦り涙を流しながら「自分が求めていた味はこの味かも知れない。美味しかったよ。」と新太郎に感謝する所で終了し、戦中・戦後から往生までは渥美清のナレーションで進行した。 堺版の秋山篤蔵は軽妙なセリフ回しで、トシ子とは婚約前からいがみ合う醜態を晒しながらも「喧嘩するほど仲が良い」と言う間柄になっていく。また、天皇陛下へのご拝謁で頭を下げた際にズボンが裂けるなど三枚目に描かれている。
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