堂故 茂とは? わかりやすく解説

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堂故茂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 01:02 UTC 版)

堂故 茂
どうこ しげる
2013年撮影
生年月日 (1952-08-07) 1952年8月7日(72歳)
出生地 日本 富山県氷見市
出身校 慶應義塾大学経済学部
前職 トナミ運輸従業員
綿貫民輔衆議院議員秘書
氷見青年会議所理事長
所属政党 自由民主党茂木派
公式サイト どうこ茂公式ホームページ
選挙区 富山県選挙区
当選回数 2回
在任期間 2013年7月29日 - 現職
当選回数 4回
在任期間 1998年 - 2013年
選挙区 氷見市選挙区
当選回数 2回
在任期間 1991年 - 1998年
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堂故 茂(どうこ しげる、1952年昭和27年)8月7日[1] - )は、日本政治家自由民主党所属の参議院議員(2期)、参議院文教科学委員長

国土交通副大臣内閣府副大臣復興副大臣参議院農林水産委員長文部科学大臣政務官富山県氷見市長(4期)、富山県議会議員(2期)を歴任した。

概要

富山県氷見市生まれ。富山県立高岡高等学校慶應義塾大学経済学部卒業[2]1979年トナミ運輸株式会社入社。1982年、かつてはトナミ運輸の代表取締役社長も務めていた綿貫民輔衆議院議員の秘書を務める。1988年、氷見青年会議所理事長に就任。

1991年富山県議会議員選挙に出馬し、初当選した。1995年、富山県議会議員再選。1998年、富山県議を任期途中で辞職して氷見市長選挙に出馬し、当選。以後、2013年まで4期15年間、氷見市長を務めた。2003年観光カリスマ百選に選出される[3]

2013年、4期目の任期途中で氷見市長を辞職。自由民主党公認で第23回参議院議員通常選挙富山県選挙区から出馬し、当選した。

2015年10月9日、第3次安倍第1次改造内閣文部科学大臣政務官に就任した。担当は、教育と文化[4]

2018年10月24日、参議院農林水産委員長に就任した[5]

2019年7月の第25回参議院議員通常選挙で再選。同年10月、自民党総務、文部科学部会長代理に就任。

2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣にて国土交通副大臣復興副大臣内閣府副大臣に就任[6]

2024年7月25日、翌年7月の第27回参議院議員通常選挙の富山県選挙区公認候補として擁立することが自民党から発表された[7]。同年11月28日、参議院文教科学委員長に就任した[8]

政策・主張

憲法

  • 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2013年 - 毎日新聞社には「賛成」と回答[9]
    • 2019年 - 朝日新聞社には回答しなかった[10]
    • 2025年 - NHKには「賛成」と回答[11]
  • 9条改憲について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「改正して、自衛隊を他国同様の『国防軍』にすべき」と回答[9]。9条への自衛隊の明記について、2025年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[11]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2025年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[11]
  • 憲法改正の発議要件を衆参それぞれ「過半数の賛成」に引き下げる96条改正ついて、2013年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[9]

外交・安全保障

  • 集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだ」との問題提起に対し、2013年の毎日新聞社のアンケートで、選択肢以外の回答をした[9]
  • 日本による過去の植民地支配と侵略を認めて謝罪した「村山談話」の見直し論議について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「見直すべきではない」と回答[9]
  • 従軍慰安婦に対する旧日本軍の関与を認めた「河野談話」の見直し論議について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「見直すべきではない」と回答[9]
  • 2022年12月5日、岸田文雄首相は2023年度から5年間の防衛費の総額を43兆円とするよう指示した[12]。防衛力の強化についてどう考るかとの2025年のNHKのアンケートに対し「防衛費を増額し、さらに強化すべき」と回答[11]

ジェンダー

  • 選択的夫婦別姓制度の導入についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2019年 - 朝日新聞社には回答しなかった[10]
    • 2025年 - 日本テレビには「どちらとも言えない」と回答[13]
  • 2021年1月30日、堂故ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を郵送した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして堂故らを批判した[14][15][16][17]
  • 同性婚を可能とする法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2019年 - 朝日新聞社には回答しなかった[10]
    • 2025年 - NHKには「反対」と回答[11]
    • 2025年 - 日本テレビには「反対」と回答[13]

その他

  • 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで回答しなかった[10]
  • 首相の靖国神社参拝について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「参拝しても問題ない」と回答[9]
  • 物価⾼対策として消費税率を引き下げることについて、2025年の日本テレビのアンケートで「反対」と回答[13]

人物

旧統一教会との関係

ジャーナリスト鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2021年5月に教団系の富山県平和大使協議会主催「富山オープンカレッジ」に祝電を送ったとされる[18]

自民党支部の党費問題

2025年5月、2015年から23年にかけて、自民党氷見市支部の党員の157人が党費を支払っていなかった問題で、堂故の私設秘書である前の支部長が、2023年に約100人分の党費28万円を 肩代わりしていたことが発覚した。支部では党員ごとに担当の議員がおり、年末に党費を回収する仕組みになっていたが、県議の引退などで空白が生じ、割り当てが間に合わず肩代わりしたという。堂故は自身の関与を否定した上で、管理監督責任については「ちょっとまた別のことだと思います」と述べた[19]

堂故自身もかつて支部長を務めており、2013年10月、支部長として、「氷見市支部は県内の他支部に比して入党率が最低の現状にあり、各方面のご協力をお願いしているところであります」と、経済団体に党員勧誘の要請をしていた。党費の肩代わりが始まったとされる2015年当時も支部長であったが、「そこでどうだったかっていうのはもうずいぶん時間の経っている話なので、何とも言えませんが、私の事務所でも過去のこととは言えですね、できる限り調べるように指示はしています」と述べている[19]

所属団体・議員連盟

支援団体

選挙歴

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
1991年富山県議会議員選挙 1991年4月7日 38 氷見市選挙区 ーー ーー票 ーー / /
1995年富山県議会議員選挙 1995年4月9日 42 ーー ーー ーー票 ーー 1 1/ /
1998年氷見市長選挙 1998年3月 45 ーー 無所属 ーー票 ーー 1 1/ /
2002年氷見市長選挙 2002年3月24日 49 ーー 無所属 ーー票 ーー 1 1/1 /
2006年氷見市長選挙 2006年3月19日 53 ーー 無所属 ーー票 ーー 1 1/1 /
2010年氷見市長選挙 2010年3月21日 57 ーー 無所属 ーー票 ーー 1 1/1 /
第23回参議院議員通常選挙 2013年07月21日 60 富山県選挙区 自由民主党 32万8638票 77.05% 1 1/4 /
第25回参議院議員通常選挙 2019年07月21日 66 富山県選挙区 自由民主党 27万票 66.73% 1 1/2 /

脚注

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、181頁。
  2. ^ Facebookプロフィール
  3. ^ プロフィール – どうこ茂”. 2024年11月15日閲覧。
  4. ^ 2015年10月10日付北日本新聞1面より
  5. ^ 衆参両院の新委員長”. 日本経済新聞 (2018年10月24日). 2024年11月15日閲覧。
  6. ^ “氷見市出身の参議院議員・堂故茂氏が国土交通副大臣に”. NHK 富山NEWS WEB. (2023年9月16日). https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20230916/3060014361.html 2023年9月18日閲覧。 
  7. ^ 自民党、参議院選挙1次公認45人を発表 不記載議員も公認”. 日本経済新聞 (2024年7月25日). 2024年12月14日閲覧。
  8. ^ “参議院 新たな常任委員長や特別委員長決まる”. NHK. (2024年11月28日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241128/k10014652191000.html 2024年11月30日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g h 毎日新聞社 堂故茂(2013年参院選).
  10. ^ a b c d 朝日新聞社 堂故茂(2019年参院選).
  11. ^ a b c d e NHK 富山 選挙区(2025年参院選).
  12. ^ 防衛費「5年で43兆円」、岸田首相指示 23年度から 年内に財源確保策、税制措置含め与党と調整へ”. 日本経済新聞 (2022年12月5日). 2025年7月9日閲覧。
  13. ^ a b c 日本テレビ 堂故茂(2025年参院選).
  14. ^ 【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧”. 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
  15. ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88139 2021年3月2日閲覧。 {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  16. ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/88152 2021年3月2日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  17. ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88547 2021年3月2日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  18. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
  19. ^ a b “党員問題で堂故参院議員を直撃「私の責任はちょっと別」 私設秘書の元県議が肩代わりと説明 「できる限り調べるよう指示」 富山・氷見市”. TBS NEWS DIG. (2025年5月26日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1937687 2025年7月12日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  20. ^ a b “2019年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年5月27日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/06/2019%E5%B9%B46%E6%9C%88%E5%8F%B7.pdf#page=4 2019年6月30日閲覧。 
  21. ^ 応援しています![リンク切れ]”. 神道政治連盟. 2019年7月7日閲覧。

参考文献

政治資金収支報告書
候補者アンケート

外部リンク

公職
先代
豊田俊郎
石井浩郎
国土交通副大臣
國場幸之助と共同

2023年 - 2024年
次代
古川康
高橋克法
先代
小島敏文
竹谷とし子
石井浩郎
復興副大臣
高木宏壽
平木大作輿水恵一と共同

2023年 - 2024年
次代
輿水恵一
鈴木憲和
高橋克法
先代
大串正樹
藤丸敏
星野剛士
和田義明
伊佐進一
中谷真一
太田房江
石井浩郎
小林茂樹
井野俊郎
内閣府副大臣
石川昭政
井林辰憲
工藤彰三
堀井学古賀篤
岩田和親
酒井庸行上月良祐
滝沢求
宮澤博行鬼木誠と共同

2023年 - 2024年
次代
穂坂泰
瀬戸隆一
辻清人
鳩山二郎
大串正樹
古賀友一郎
高橋克法
中田宏
本田太郎
先代
赤池誠章
山本朋広
文部科学大臣政務官
豊田真由子と共同

2015年 - 2016年
次代
樋口尚也
田野瀬太道
先代
七尾晶一朗
富山県氷見市長
1998年 -2013年
次代
本川祐治郎
議会
先代
中西祐介
参議院文教科学委員長
2024年 -
次代
現職
先代
岩井茂樹
参議院農林水産委員長
2018年 - 2019年
次代
江島潔



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