基礎的な戦略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:58 UTC 版)
「リスク (ボードゲーム)」の記事における「基礎的な戦略」の解説
ルールブックに書かれた戦略以外にも、いくつか使える戦略がある。これらの多くは防備に関わるものである。例えば、オーストラリア近辺は、接している国が1つ(タイ、もしくはインドネシア)だけとなり、首尾良く防備を行えるため、序盤に支配を試みるのに適している。また、一般に、他のプレイヤーが攻撃できるポイントがより少ない大陸は、より防御しやすい。逆に、危険ではあるが野心に満ちた戦略として、北アメリカを守るという戦略もある。攻撃される地点は3つあるが、その代わりに5単位というかなり大きいボーナスを得られるからだ。 通常は、小さくまとめて領土を保持するのが、守るのも攻めるのも楽であるため適している。世界全体に領土を広げるのにはリスクがある。それは、領土を広げれば守るべき前線も増え、軍隊が分散して急減するからである。 また、地理学も戦略に大きな役割を果たす。例えば、オーストラリアは守るのには良いが、南アメリカは攻めるのに適している。オーストラリアは接した国境が少ないため簡単に守ることができるが、その接した国境から攻める先は、維持するのが最も難しいアジアであるからだ。逆に、南アメリカはオーストラリアと同じボーナスなのに国境が2つあるため、守るのは若干難しいが、接している北アメリカとアフリカは、アジアに比べれば守りやすく、獲得しやすい面があると言える。 リスクカードもまた戦略的には重要である。一般的には、誰かがなるべくたくさんの援軍を得るためにリスクカードを保持するべき、と思われている。確かに、序盤での軍の大きさは大きな違いを生むので、これはゲーム序盤には有効である。領土の少ないプレイヤーがたくさんのリスクカードを持っている際、このカードを奪うためにそのプレイヤーを攻撃するのも有効である。リスクカードを全て手に入れた時に自分の手元に5枚以上のカードがある場合、その場で増援が行えるからである。 他の基礎的な戦略としては、領土を最大限支配することだ。これはゲームの展開が行き詰まっている時や、誰も大陸支配に成功していないときに特に有効になる。なぜなら、領土を多く支配すれば増援はより多く手に入るため、最も多く支配していることが優位となるからだ。(例えば、プレイヤーAが22の領土を支配し、プレイヤーBが南アメリカを支配しながらも領土は合計11だとすると、プレイヤーBの増援は毎ターン5コマだが、プレイヤーAは大陸支配がない場合でも7コマの増援を得られることになる。) また、"難所"を支配するのも国を守り、他が攻めるのを邪魔するために有効である。例えば、アイスランドを支配しておけば、北アメリカに攻め込む前にまず通らなければならないし、その上アイスランドが自分に支配されているため、他の人はヨーロッパ大陸の支配ができないのだ。他には南アメリカを守るために北アフリカを支配したり、オーストラリアを守るためにシャムを支配したり、カムチャッカを守ることで北アメリカの西の守りとすることができる。 良い戦略としては、南北アメリカを統一して支配することだ。こうすれば北アメリカと南アメリカの間の守りは不要になり、攻撃される場所はグリーンランド、ブラジル、アラスカとなる。さらにアイスランド、北アフリカ、カムチャッカを支配できれば、アメリカへの侵攻を遅らせることができる。
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