基地運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 03:42 UTC 版)
基地の建設は一から行われた。1,000人を収容する冷房付きの居住施設は数か月のうちに完成、その他に管制塔、滑走路の拡張、弾薬貯蔵施設、露天駐機場、給油場が建設された。補給物資はロシア本土から空輸あるいはフメイミム空軍基地から50 km (31 mi)のタルトゥース経由で海上輸送されている。 フメイミム空軍基地ではAn-124、Il-76輸送機のほか、約50機ほどの戦闘機・攻撃機を運用でき[要説明]、Su-24爆撃機、Su-25対地攻撃機、Su-34戦闘攻撃機、Su-30SM及びSu-35S多用途戦闘機などが実際に運用されている他、一時的には最新のSu-57多用途戦闘機の存在も確認された。 駐留部隊の主力は航空宇宙軍だが、そのほか基地警備のためにT-90A戦車やBTR-82装甲兵員輸送車、パーンツィリ-S1防空システムやS-400地対空ミサイル、Mi-24攻撃ヘリコプター、Mi-8輸送ヘリコプターが配され、これらを運用する陸上部隊・防空部隊も駐屯している。 また、プーチン大統領をはじめとしたロシアの要人がシリアを訪問する際に利用する他、同基地でプーチン大統領とアサド大統領の会談や、アサド政権とアメリカの支援を受けるクルド人勢力との交渉が行われるなど、外交を含めた交渉でも利用されている。 前述のトルコ空軍機によるロシア軍爆撃機撃墜事件後、2016年1月末にはSu-35戦闘機が配備され、2月にはTu-21R電子偵察機が配備された。2016年3月20日時点で、次の機体が確認されている。 Su-35S多用途戦闘機×4機 Su-30SM多用途戦闘機×4機 Su-34戦闘爆撃機×4機 Su-24M戦闘爆撃機×12機 Ka-52攻撃ヘリコプター×2機 ギャラリー Su-30 Su-34と警備兵 地上滑走中のSu-34戦闘爆撃機 離陸するSu-25対地攻撃機 Il-76輸送機 Su-34とMi-24 パーンツィリ-S1防空システム。奥に見えるのはS-400地対空ミサイル S-400地対空ミサイル 2018年時点ではA-50早期警戒管制機も2機配備されている。
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