基地航空部隊の夜間攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 18:00 UTC 版)
デュポーズ隊に触接を続けていた陸攻は17時45分に「敵主力艦1隻尚炎上漂泊中」と報じ、これを補足撃滅するため、追撃を実施することとした。七五一空の陸攻4機が19時20分に、五八二空の艦攻7機(雷装5機、爆装2機)は20時それぞれラバウルを発進した。しかし七〇二空の触接機は18時55分に消息を絶ち、七五一空の触接機は19時45分触接を失ってしまった。その後20時30分に陸攻隊は予想海域に達したが敵を見ず、その後23時にモノ島の210度沖の「輸送船団」に雷撃を敢行、この結果2機を失った。五八二空の艦攻隊の内雷装の5機は目標を発見できず帰投し、爆装の1機はタロキナの上陸地点を爆撃、もう1機は消息を絶っている。陸攻隊の雷撃した「輸送船団」がどの部隊なのかはっきりしないが、8日夜にタロキナを出発した輸送船団は同夜攻撃を受けておらず、また、デュポーズ隊は深夜に再び攻撃を受けている。しかし結局この攻撃ではデュポーズ隊に被害を与えることはできず、バーミンガムも30ノットで航行することができたため、数時間後デュポーズ隊はパーヴィス湾(英語版)に無事帰投し、上陸部隊の支援任務をメリル隊と交代した。 大本営は翌日、前日の航空戦の戦果を発表、翌々日にはさらに追加で戦果を発表した。 撃沈 戦艦4、巡洋艦2、駆逐艦3、輸送船4 大破 戦艦1、大型巡洋艦6、巡洋艦(もしくは大型駆逐艦)4大型輸送船1 撃墜 15機以上 なおこの航空戦を「第二次ボーゲンビル島沖航空戦」と呼称する旨付記された。
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