国鉄時代の運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:22 UTC 版)
山手線では、0番台の10両編成 (Tc M M' T M M' T M M' Tc') が山手電車区(後の東京総合車両センター)に配置された。色は■。 中央線快速、中央・総武緩行線に続く首都圏で3番目の省エネ車投入区となった。当初は201系の投入を予定していたが、当時の国鉄の財政事情より、安価な本系列の開発・投入をする方針に変更され、10両編成34本(340両)が投入された。 本系列の第1編成となるクハ205-1以下の10両編成は1985年(昭和60年)1月31日に東急車輛製造で落成・出場した(同日に入籍)。出場後は横須賀線で公式試運転を実施し、夜間に品川電車区(当時)へと回送した。同年3月3日には「山手線開業100周年記念号」としてクハ205-2以下の10両編成が臨時列車において営業運転を実施した。同年3月25日からはクハ205-4以下の10両編成がシナ16編成として初めて一般営業運転が開始された。 なお、量産先行車落成時点では以下のような編成札が掲出された。 クハ205-1以下「300」(2月23日からの山手線本線試運転開始時)→「1」(営業運転) クハ205-2以下「400」(3月3日の山手線開業100周年記念号)→「2」(営業運転) クハ205-3以下「500」→「8」で営業運転、その後「3」 クハ205-4以下(不明)→「16」で営業運転、その後「4」 その後、0番台量産車となるシナ5編成(クハ205-5以下)は1985年(昭和60年)7月15日から営業運転を開始している。落成当初所属していた品川電車区(南シナ)は1985年(昭和60年)11月1日付けで山手電車区(南ヤテ)に改称した。 山手線用10両編成 (大崎駅基準) ← 東京・品川 渋谷・新宿 → 号車10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 形式クハ205(Tc) モハ205(M) モハ204(M') サハ205(T) モハ205(M) モハ204(M') サハ205(T) モハ205(M) モハ204(M') クハ204(Tc') 搭載機器 Cont MG,CP Cont MG,CP Cont MG,CP 車両重量(落成時)25.4t 32.6t 34.4t 23.6t 32.6t 34.4t 23.6t 32.6t 34.4t 25.4t Cont:主制御器、MG:電動発電機(190 kVAブラシレスMG)、CP:空気圧縮機(この凡例は以降も共通) 5号車のモハ204のMGは当初搭載していたが、1988年途中の増備車より省略、既存車も撤去(車両重量は 30.2 t に減少)。
※この「国鉄時代の運用」の解説は、「国鉄205系電車」の解説の一部です。
「国鉄時代の運用」を含む「国鉄205系電車」の記事については、「国鉄205系電車」の概要を参照ください。
- 国鉄時代の運用のページへのリンク