商品への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 08:44 UTC 版)
「アバクロンビー&フィッチ」の記事における「商品への批判」の解説
2002年、アバクロンビー&フィッチは初期の華僑を連想させるノンラーをかぶった笑顔のキャラクターと共に「Wong Brothers Laundry Service – Two Wongs Can Make It White 」(ウォン兄弟の洗濯屋 - 2人のウォンが白くする)の文字を掲載したTシャツを販売した。スタンフォード大学の非白人系アメリカ人グループによるボイコットが始まり、謝罪し販売を中止した。同年、子供服部門で発売されていたプレティーンの女児用下着のTバックの前面には「Eye Candy 」(目の保養の意)、「Wink Wink 」などの文字が掲載されており、全米各地で親達による店舗前での抗議が展開されたため販売中止となった。 2004年、アメリカの田舎で起こることがある近親相姦を暗示する「It's All Relative in West Virginia 」との文を掲載したTシャツが販売された。ウェストバージニア州知事ボブ・ワイズは「事実無根のウェストバージニアのネガティヴなステレオタイプ」と反論したが、このTシャツの販売は続行された。 男性体操選手がつり輪で体をL字にしている絵の横に「L is for Loser 」(敗者(Loser)のLの意)と書かれたTシャツが販売され注目を集めた。アメリカの体操選手の団体USA Gymnastics 会長Bob Colarossi はアバクロンビー&フィッチがスポーツを嘲ったとしボイコットを表明したことから、2004年10月、このTシャツの販売を中止した。 2005年、ペンシルベニア州南西部のNPOWomen and Girls Foundation は「Who needs brains when you have these?(これ(胸)があるのに脳なんて必要ないでしょ?)」、「Available for parties (いつでもパーティーに誘って)」、「I had a nightmare I was a brunette (黒髪になった悪夢を見ちゃった)」などの挑発的な言葉が掲載されたTシャツに抗議し「ボイコット(Boycott)」ならぬ「ガールコット(Girlcott)」を開始した。この抗議行動は『トゥデイ』で全米に放送され、2005年11月5日、これらのTシャツは店舗から撤去された。放送から5日後、これらのうち2種類のシャツを撤去し、これらのTシャツの製造に関して彼女らに謝罪をし、ガールコットを行なった少女達と重役が本社で面会することに同意した。 サウスカロライナ州グリーンビルに位置する、プロテスタント系大学であるボブ・ジョーンズ大学および提携するキリスト教系の学校は「神の名に背くほど尋常でない、異常な邪悪の顕示」であるとし、キャンパス内へのアバクロンビー&フィッチやホリスター・カンパニーの衣類の着用、持ち込み、展示を禁じた。 2004年の値上げ後、製品の値段が高過ぎるとされた。イギリスのロンドンにフラッグシップ・ストアを開店後、アメリカでの価格よりも2倍の価格がつけられていると批判された。 2009年夏の新年度キャンペーンでの「ユーモア・Tシャツ」で再度批判を受けた。「Show the twins (双子に見せる)」とし、若い女性がブラウスの前をあけて2人の男性に見せている絵が掲載されている。他のTシャツには「Female streaking encouraged (ストリーキングする女性大歓迎)」、「Female Students Wanted for Sexual Research (性の研究で女生徒募集中)」などと書かれている。アメリカのキリスト教団体American Family Association は性を娯楽とするライフスタイルを誇示するシャツに異議を唱え、性的な描写のシャツを撤去するよう求めた。 2010年代に入ると、前述の雇用や消費者に対する差別問題等のイメージから、10代の痩せた白人達だけのブランドだという見方が出てしまった。
※この「商品への批判」の解説は、「アバクロンビー&フィッチ」の解説の一部です。
「商品への批判」を含む「アバクロンビー&フィッチ」の記事については、「アバクロンビー&フィッチ」の概要を参照ください。
- 商品への批判のページへのリンク