和名・学名・方言名および英名
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「チチアワタケ」の記事における「和名・学名・方言名および英名」の解説
和名は「アワタケ(Xerocomus tomentosus (L.) Quél.)に似て、特に幼い子実体の管孔部からゴム状の乳液を分泌するきのこ」の意で、今関六也の命名に係る。 属名のSuillus はラテン語で「ブタ」を意味する。属のタイプ種であるヌメリイグチのじゅうぶんに開いたかさが、先端が平たくひしゃげたブタの鼻を連想させたものではないかと推定されている。種小名のgranulatus もラテン語起源で、「粒状の」を意味し、柄の表面に生じる微細な粒点を表現したものではないかと思われる。 青森県下では「はらくだし」の名で呼ばれており、ときに下痢をきたす特性を表現しているものと考えられる。また、新潟県の一部で使われる「うらむき」の名は、かさの裏面の管孔層を剥き除いてから食用にする利用法が、かなり古くからあったことを示唆するものである可能性が考えられる。福井県では「しばたけ(アミタケとの混用名)」、石川県では「いくち(ヌメリイグチとの混用名)」と呼ばれ、針葉樹林に発生し、かさに粘性があり、かさの裏面がスポンジ状の管孔となる他の種類と混同されている。「あみこ」あるいは「あみこもだし」(岩手)や「じこぼう」および「りこぼう」(長野)などの呼称も、ハナイグチと混用されている可能性がある。千葉県の一部でも、本種を「あみたけ」と称するという。 英語名としては「Granulated Boletus(直訳すれば、ツブイグチの意味)」の呼称がある。柄の表面が微細な粒点をこうむることを示したものと考えられる。ただし、ハナイグチやヌメリイグチなどとともに、「Slippery Jack」の名で総称されることも多い。
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和名・学名・方言名および英名
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「ヌメリイグチ」の記事における「和名・学名・方言名および英名」の解説
和名は、江戸時代(寛政11年:1799年)に成立した菌類図譜「信陽菌譜」(著者は市岡知寛)から採用されたものであるという。 属名のSuillus はラテン語で「ブタ」を意味する。じゅうぶんに成熟して平らに開いたヌメリイグチのかさが、先端が平たいブタの鼻を連想させたものではないかと推定されている。種小名のluteus もラテン語で「黄色の」を意味し、管孔の色調に由来する。 北海道では「ラクヨウ」、長野県・山梨県では「ジコボウ」または「リコボウ」と呼ぶ。古くは、青森や茨城で「アワタケ」、長野県下で「ジコウボウ」、岡山で「ボタイグチ」の呼称で呼ばれたという。新潟県の一部で用いられる「ムキタケ」の方言名は、食用に供するにあたって、かさの表皮を除くことが習慣化されていたのを反映している可能性がある。これらの方言名はハナイグチやアミタケ・チチアワタケなどをも混用していることが多い。 かさに強い粘性があることにちなみ、英語圏では「Slippery Jack」の呼称があるが、これもまた、ハナイグチそのほか同属の類似種を総称する呼び名である。
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