和名・学名・方言名・英語名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:25 UTC 版)
「ワサビタケ」の記事における「和名・学名・方言名・英語名」の解説
和名は、子実体に多少とも辛味を有することから命名されたものである。ただし、辛味の強さについては変異が大きく、産地によって差がある(北米産のものでは辛味が強いが、日本やロシアあるいはニュージーランド産のものではさほどではない)という報告もある。かつてはヒメカハキタケ(ヒメカワキタケ)の和名が提唱され、こちらの方がより古い名ではあるが、現在ではワサビタケの名の方が広く用いられている。 属名Panellus はPanus(カワキタケ属)に縮小詞を附したものである。また、種小名のstipticus はギリシア語の στυπτικός(styptikós)に由来し、「止血する」あるいは「収斂性の」の意であるが、古くは止血剤として用いられたことに基づくという説と、子実体が辛味を有することに由来するという説とがある。 地味な小型菌でもあり、食用ないしは薬用として利用されるような実用性にも乏しいためか、本種を特定した方言名はほとんど知られておらず、いわゆる本草書の類にも収録された例はないようである。 英名としては bitter oyster(意訳すればニガヒラタケ)・luminescent Panellus(同ヒカリワサビタケ)・astringent panus(同シブカワキタケ)・styptic fungus(同シブタケ)などの呼称がある。発光性や子実体の味に由来するものと思われる。
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