周辺整備の動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 05:48 UTC 版)
「夕張シューパロダム」の記事における「周辺整備の動向」の解説
夕張市最後の炭鉱となった、三菱南大夕張炭鉱閉山後の地域振興策として、比較的抵抗もなく受け入れられたシューパロダム建設であるが、夕張市が再建団体に転落したことに象徴されるように、その経済的効果は限定的であり移転地区住民の他市町村への転出、経済的後背地の消滅などによる地元商店街の衰退など、地域経済に深い影を落としている。期待された観光開発についても、ダム周辺整備計画の検討を行うことを目的に、夕張市・学識経験者・北海道開発局・北海道札幌土木現業所・住民組織対策委員会・市議会・市農協などから構成させる「夕張シューパロダム周辺整備検討委員会」が2001年(平成13年)11月に設立され、2004年(平成16年)8月に周辺整備の基本方針として「巨大ダム建設を契機として、夕張岳の自然や炭鉱・林業などの歴史を資産として守り育てる」ことを諮問したが、その後周辺整備事業の主体となる夕張市の財政破綻により、計画は一切具体化していない。「夕張川治水の安定化」・「夕張市再生の切り札」としての賛成意見と、「不要な公共事業で税金の無駄遣い」・「自然破壊」としての否定意見が入り混じりながらも夕張シューパロダムは2015年完成した。これに先立って2013年8月30日、二股発電所は廃止され、2014年には発電管理事務所も水没した。2015年4月、夕張市南部青葉町に夕張川ダム総合管理事務所設置。夕張シューパロダム運用開始により下流にある二股発電所の逆調整池の役目を果たしていた清水沢ダムは常時放流状態となった。 2007年の夕張シューパロダム。基礎岩盤の掘削中。 2011年の夕張シューパロダム。本体工事の最盛期。 ダム直下にあった北海道企業局二股発電所。夕張シューパロダム完成に伴い水没、廃止。 旧二俣発電所の代替として建設された北海道企業局シューパロ発電所。
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