名古屋場所後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 13:55 UTC 版)
8月5日、武蔵川理事長が理事長職に復帰。進退についてはこの問題や体調不良などを理由に辞任するものと見られていたが、5日の記者会見では一転して続投することを表明している。 8月10日、相撲協会は業務委託契約を結ぶ望月浩一郎や長尾敏成と弁護士の契約解除したが、その後相撲協会は一転して両名に続投を要請している。両名は特別調査委員会のメンバーでもあり、解任は武蔵川理事長の指示によるもので、文部科学省とのパイプ役を務める望月に対し、一部親方から反発があったとされている。独立委員会の奥島座長、調査委員会の伊藤座長は共にこの契約解除を認めないとしている。11日、この件を受けて川端達夫文科相が相撲協会に対し説明を求め、出羽海理事らが訪れ説明したが、文部科学省は「こんな問題が起こること自体がガバナンスの問題」とコメントしている。 8月12日、武蔵川理事長が当日の臨時理事会にて辞任を表明し、それを受けて行われた理事長互選で放駒親方を後任の第11代日本相撲協会理事長に選出した。この時貴乃花親方が北の湖親方を推薦し、放駒親方が「それなら辞退する」と言いだす一幕があり、無記名投票の結果、放駒親方が選ばれている。同日、警視庁の捜査で新たに野球賭博に関与していた力士がいたことが明らかになる。9月6日の特別調査委員会でこれらの力士などへの勧告案が出され、翌7日これを受け入れた相撲協会から処分がくだされている(処分の詳細については後述)。 2011年1月26日、警視庁は野球賭博の取りまとめと金銭の管理を行っていたとして、元十両古市、元幕下松緑・梓弓の元力士3名および古市の母の4名を賭博開帳図利罪とその幇助の容疑で逮捕した。元力士のうち古市・松緑の2名は、前年に野球賭博に関与したことにより古市が解雇処分、松緑が謹慎処分(処分の後引退)を受けていた。逮捕された元・梓弓は、プロ野球のみならず大相撲の取組も賭博の対象となっていたことを供述している。 7月13日、東京地方裁判所は上記4名のうち元古市とその母に懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の執行猶予付き有罪判決を下した。
※この「名古屋場所後」の解説は、「大相撲野球賭博問題」の解説の一部です。
「名古屋場所後」を含む「大相撲野球賭博問題」の記事については、「大相撲野球賭博問題」の概要を参照ください。
- 名古屋場所後のページへのリンク