各種型式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 08:37 UTC 版)
「スーパーマリン スピットファイア」の記事における「各種型式」の解説
Mk. Ib(タイプ 340) 既存のMk.Vにカタパルト用フック、アレスティング・フックを装備して、胴体下部縦通材を補強、各種計器を海軍式に換装したものである。1942年から43年にかけて166機が制作された。 Bウイングが装備され、主翼は折りたためなかった。1942年6月に最初のシーファイアMk.Ibが空母フューリアス所属第807飛行隊に引き渡されている。 Mk. IIc(タイプ 357) Mk.Ibと同様の機体であるが、最初からシーファイアとして生産された機体である。護衛空母やカタパルトの無い空母からも発進できるように主翼上面にRATOを取り付けることができた。極少数の機体にはプロペラが4枚のものもあった。 一部の機体には偵察カメラが搭載され、F.R.Mk.IIcとして使用された。 LF.Mk.III(タイプ 358) ジョセフ・スミスによって主翼が折りたためるようにした機体である。1943年4月から生産が開始され、1945年7月24日までに1,220機が生産された。 LF.Mk.IIIはシーファイアの主力として、ヨーロッパのみならず北海、地中海、インド洋、太平洋で活躍した。1945年8月15日には関東上空で零戦とも交戦している。 F.Mk.XV グリフォンエンジン搭載型シーファイアの最初の型。エアフレームはMk.XIIに近く、Mk.XIVのように機首の延長や垂直尾翼の大型化は行っていない。Mk.15とMk.17は空軍のスピットファイアと通しの型番がつけられている。 F.17 F.Mk.XVのキャノピーをバブルトップに変更した型。数あるスピットファイアの各型中、イギリス軍では最も遅く(1954年11月)まで使用され、朝鮮戦争に出撃している。 シーファング 詳細は「スーパーマリン シーファング」を参照 本機はスパイトフルを艦上機化したもの。こちらはスパイトフルとは違い、構造、装備品が大幅に変化している。最初の艦載機型のMk.31ではプロペラ、エンジンの詳細は不明だが着艦フックとその他の装備が違うだけでほとんどスパイトフルと同様の機体である。こちらは主翼折りたたみ機構がないことから、暫定生産型と思われる。一方、本格的な生産型であるMk.32ではグリフォン89エンジンとロートル2重反転プロペラを組み合わせ、主翼折りたたみ機構を持つ。本機もスパイトフルの項目に書いてあるとおり、ジェット化の浸透までのつなぎ機にホーカー社のシーフューリーが選ばれたため、量産はされていない。
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