可変式速度規制標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 06:40 UTC 版)
高速道路を走行する車両の安全走行を確保するため、規制速度を可変表示する可変標識。標識板の素地は黒色で、白色または黄色の灯火によって最高速度を表示する。高速道路上に設置されている気象観測装置や地震計による震度情報、道路パトロールによる情報などに基づいて適切な規制速度が表示される。 現在はLED式が主流であるが、かつては反射式や字幕式の可変式速度規制標識も見られた。反射式のものは3枚構成の円板を回転させて最高速度を示すものが主流であったが、霧などが多い区間では電光式も用いられていた。 補助標識を共架し規制の起点・終点となりえる標識を「境界型標識」、規制の区間内になる標識を「中間型標識」と呼ぶ。通常時の「最高速度」、何らかの事象が原因で設定される「道路管理上必要となる最高速度」、可変式速度規制標識の「表示内容」の関係を表にすると以下の関係となる(「km/h」はキロメートル毎時)。 最高速度道路管理上必要となる最高速度表示される内容100 km/h 80・50 (消灯)・80・50 80 km/h 50 80・50 70 km/h 50 70・50 60 km/h 40 60・40 この可変式速度規制標識の制御器は「伝送部」、「制御処理部」、「電源部」によって構成されている。また、最高速度を示す本標識の部分は調光用センサが組み込まれており、光源から発せられる光を昼・夜の二段階で調節することで昼夜問わず視認性を確保している。 制御方式としてはブロック区間ごとに一括で制御するブロック制御方式が採用されている。次のブロックへ移行する直前に境界型標識が設置されており、前後のブロックで規制内容が異なる場合は突合せ回線を用いてその境界型標識の表示を変更させる。
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