古典民話とは? わかりやすく解説

古典・民話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 02:01 UTC 版)

鬼子」の記事における「古典・民話」の解説

古典においては、度を越した発育速度示したり、異様な姿で生まれた子供怪異をなす怪物のように語られる怪談民話が多い。 貞享時代怪談本『奇異雑談集』には、京都東山獅子谷というで、ある女が異物3度分娩した末に4度目鬼子産んだ話がある。この子供は生誕時にしてすでに3歳児ほどの大きさで、のように真っ赤な色で、両目加えて額に目があり、耳まで裂けた口の上下に歯が2本ずつ生えていたという。この鬼子は、父に殺されそうになりながら噛みついて抵抗したものの、ついに殺害され崖下埋められるが、翌日になって生き返り、話を聞いていた周囲の人たちに殴りつけられ、ようやく息絶えたという。 高力種信の『猿猴庵日記』の1826年文政9年)の条には、名古屋町家に「鬼子」が生まれた時の状況挿絵入り記録されている。その鬼子特徴は、「ひたいに二つのこぶあり、目の所とおぼしくて一つのあなあり、眼にハあらず、口は耳まできれて、上下にきばあり、四足三つゆびにして、水かきあり」という異様なもので、非常に活発に暴れるために布団押さえつけ石臼を載せたところ跳ね返されたが、夕刻には死んでしまったという。 明治中期怪異小説夜窓鬼談』では、ある酒屋夫婦が客の金を盗んだことでその客が自殺してしまうが、後に酒屋生まれた子供は3か月で歯がすべて生えそろった上、顔が死んだ客そっくりの鬼子となり、怨みつらみを述べたために夫婦により殺害され、後に酒屋の妻は病気死に、夫も家運見放されて店を失ったという話がある。同様に親の因果により鬼子産まれるという話は、寛文時代『因果物語』や、古典落語の『もう半分』などにも見ることができる。 岡山県阿哲郡に伝わる昔話では、ある不妊に悩む夫婦観音様申し子をしたところ子を孕んだが、生まれた子供生まれた途端に自分起き上がり歩いて瓶の飲んだそのまま家から出奔した驚いた両親はあれは鬼子だったのだと話し合った15年後の年取りの晩、夫婦のもとに若い娘が宿を求めて訪れ夫婦歓待した。娘は夫婦の前では食事取らず夫婦とは別の糸取の間で寝ることになった夜中に娘が夕食食べなかった丼飯を手を使わず食べる姿を覗き見母親は、娘の正体15年前に出奔した鬼子ではないかと疑う。翌朝、娘は「もう歳だから、今後仕事もやめてのんびり暮らすように」と言い残して家を出た。娘の使った部屋を見ると、13俵の米俵残されており、その後毎年大晦日米俵贈られて不自由な暮らしたという。

※この「古典・民話」の解説は、「鬼子」の解説の一部です。
「古典・民話」を含む「鬼子」の記事については、「鬼子」の概要を参照ください。

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