古代からの資料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:28 UTC 版)
「メンフィス (エジプト)」の記事における「古代からの資料」の解説
紀元前1千年紀の後半以降、特にギリシアとの交易関係の発展に伴い、メンフィスは古代の歴史家たちによって詳細に言及されるようになった。交易商人を追ってエジプトを発見した旅行者達による記録は、メンフィスの栄光に満ちた過去を再構築するのに役立つ事が証明されている。主な古代の著者には以下のような人物がいる。 ヘロドトス:ギリシア人の歴史家。彼は紀元前5世紀のアケメネス朝による第1次ペルシア支配時代にこの都市の記念碑を訪れ記録した。 シケリアのディオドロス:ギリシア人の歴史科。彼は紀元前1世紀にこの地を訪れ、プトレマイオス朝後の時代のこの都市の情報を提供している。 ストラボン、ヘレニズム時代の地理学者。彼は紀元前1世紀後半のローマによる征服の際にこの都市を訪問した。 その後もこの都市はその他のラテンまたはギリシアの著作家によってしばしば言及されるが、スエトニウスのように都市の全体的な説明、またはその宗教の詳細を提供してくれることは稀である。アンミアヌス・マルケリヌスは特にアピスに対する崇拝に注意を払っている。メンフィスはその後のキリスト教時代には忘却の彼方へ放り込まれてしまい、その滅亡前後の状況についての記録はほとんど無い。 メンフィスについてアラブ人がエジプトを征服するまでの間の記録は無く、征服の時には既に廃墟となっていた。この時代を復元するための主要な記録は以下の物がある。 アブド・アッラティーフ・アル=バグダーディー(英語版)(Abd al-Latif al-Baghdadi):バグダードの著名な地理学者。13世紀にエジプトを旅行し、この都市の遺跡についての記録を残した。 アル=マクリーズィー, 14世紀のエジプトの歴史家。この地を訪れ詳細を記録した。
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