反射型と半透過型とは? わかりやすく解説

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反射型と半透過型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 01:52 UTC 版)

液晶ディスプレイ」の記事における「反射型と半透過型」の解説

反射型液晶表示器として使用され始めた頃からの比較的古い技術である。外光反射することで表示を行う反射型液晶表示パネルは、透過型のようにバックライトを必要としないため、現在も簡易な表示多用されている。最も代表的な反射型液晶表示セグメント表示によるデジタル時計である。反射型でも、フロントライト呼ばれる光源液晶表面より手前側に備えることで、外光の無い暗所でも見えるように工夫したものがある。 これに対し、半透過型は、反射透過両用型、つまり、外光による反射光表示と、背面バックライトによる透過光による表示とを組み合わせるのである反射型でのフロントライト同様に暗所ではバックライト使い明るい場所ではライトを消すことで電力消費抑えることができる。 反射型や半透過型は、外光が強い場合視認性低下するという透過型欠点解消できる利点がある。特に直射日光差し込む環境などでの視認性は、その直射日光下の周囲明るさ順応して観察者の目が明るさ感じにくくなることが影響する透過型ではその観察者の目に表示面を明るく感じさせるためには強力なバックライト必要になる。これに対し外光比例した反射光利用する反射型および半透過型では、なんらエネルギー消費を増やさずとも、表示面を明るく感じさせることかでき、さらに外光比例して反射光増加するというある種自動調整実現する。 反射型と半透過型では液晶層の背面反射板置かれている。半透過型ではその反射板が半透過性反射板されたり部分的に背面からの光を通過させる領域設けて透過性を示す反射板とされる。反射型と半透過型ともに、反射板位置にはさらにバリエーションがあり、液晶層の背面基板のさらに背面側のものと、前側液晶側)のものとがある。旧来の反射型や半透過型前者であるが、近年アクティブ素子利用するものでは後者採用されている。後者は、背面基板の厚みが表示悪影響及ぼさないため、高精細表示が可能である。この場合背面基板アレイ基板とされる。 特にアクティブ素子利用する反射型や半透過型ではアレイ側の配線不透明でも開口率影響しにくい点で、透過型とは異なっている。つまり、反射型では、反射性の(サブ画素電極金属配線アクティブ素子の上形成した絶縁の上構築することで金属配線アクティブ素子などの非透過要素開口率影響しないようにできる。また、透過型でも、反射部分非透過要素重ねて配置することが可能である。 2000年頃には、携帯電話用としてカラー表示のできる反射型TFT液晶多用された。ところが、表示コンテンツの多様化進展する画質に不満が生じた2002年頃に携帯電話カメラ付き機種登場すると、特に表示画面高画質化が求められ反射型TFT液晶代わり透過型TFT液晶採用されるようになったそれ以降ワンセグ動画再生機能など対応した機種などのさらなる高画質要求応じ透過型TFTと半透過型TFT使い分けられている。反射型は低消費電力であるため、電話機以外でも携帯用途での利用が再び進んでいる。

※この「反射型と半透過型」の解説は、「液晶ディスプレイ」の解説の一部です。
「反射型と半透過型」を含む「液晶ディスプレイ」の記事については、「液晶ディスプレイ」の概要を参照ください。

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