千坂兵部とは? わかりやすく解説

千坂兵部

作者柴田錬三郎

収載図書裏返し忠臣蔵
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2008.11
シリーズ名時代小説文庫


千坂高房

(千坂兵部 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/02 03:14 UTC 版)

 
千坂 高房
時代 江戸時代
生誕 寛永16年9月16日1639年10月12日
死没 元禄13年5月9日1700年6月25日
別名 采女、兵部、太郎左衛門
戒名 瑞応院殿環通日相居士
墓所 日朝寺
主君 上杉綱憲
米沢藩 江戸家老
氏族 千坂氏
父母 父:千坂高治、母:嶋津利忠(玄蕃源)の娘
中條知資(越前)の娘、大内正清(源定右衛門)の娘
千坂尚親
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千坂 高房(ちさか たかふさ)は、江戸時代前期の武士米沢藩上杉家江戸家老千坂高治の子で、千坂景親玄孫にあたる。通称の千坂 兵部(ちさか ひょうぶ)で知られる。太郎左衛門、釆女とも。子に尚親

経歴

千坂氏上杉氏に古くから仕え、15世紀後半には「上杉方被官、長尾、石川、斎藤、千坂、平子、この五人古臣なり」[1]と伝えられ、関東・越後を統治する上杉氏古臣という評価を得ていた。 千坂高房は16世紀半ばに越後を統治するようになる長尾為景に仕えた千坂景長の後裔。曽祖父の千坂景親上杉謙信の親衛隊の役割を果たし、上杉景勝政権下で上杉家の外交役として伏見留守居役を務め、関ヶ原の戦い後には米沢藩初代江戸家老として徳川家との折衝役を務めた。また、従兄弟江戸幕府旗本筑紫茂門(左大夫)がいる。

寛文8年(1668年)11月5日、千坂家の家督を相続したが、寛文4年(1664年)、藩主上杉綱勝急死によって米沢藩領を30万石から15万石に減らされたため、家臣たちも半知となって千坂家の所領はこのとき1565石となっていた(もともとは3130石)。

延宝2年(1676年)6月2日、世襲してきた江戸家老に就任。元禄12年(1699年)4月23日、隠居して米沢に帰国した。隠居料として15人扶持を与えられる。元禄13年(1700年)5月9日に死去した。享年62[2]

墓所:山形県米沢市日朝寺。

忠臣蔵

忠臣蔵』を題材にしたドラマでは、実際の千坂が赤穂事件の際にはすでに死去しているにもかかわらず、吉良邸討ち入りの際に実父吉良義央を助けるために出兵しようとする主君上杉綱憲を制止する役などで登場することが多い。これは、大佛次郎の小説『赤穂浪士』の影響である。当該作では、 山鹿素行の高弟である千坂が、堀田隼人や蜘蛛の陣十郎といった架空キャラクターを使い赤穂義士に対抗する。

近年では、千坂が当時すでに死去していたことが知られるようになったため、かわって当時の上杉家江戸家老色部安長がこの役を代行することが多くなった。ただし、史実では色部もこの時父の喪中だったため出仕しておらず、実際に綱憲を諌止する役目を果たしたのは畠山義寧である[3]

子孫

子孫は代々米沢藩の重職を務め、七家騒動上杉治憲竹俣当綱莅戸善政の免職を要求して、隠居閉門に追いこまれた千坂高敦明治時代貴族院議員千坂高雅、女詐欺師として知られる千坂光子は、高房の子孫になる。湯川れい子も子孫にあたる[4]

演じた俳優

映画
テレビドラマ

脚注

  1. ^ 【蔭涼軒日録 長享二年(1488年)七月十日条】
  2. ^ 『上杉家御年譜23「御家中諸士略系譜」』米沢温故会 1986.1
  3. ^ 「上杉家文書」のうち『上杉家御書集成』など
  4. ^ 和田靜香『音楽に恋をして』p.22

千坂兵部(ちさか ひょうぶ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 21:50 UTC 版)

薄桜記」の記事における「千坂兵部(ちさか ひょうぶ)」の解説

上杉家江戸家老片腕切り落とされ典膳自宅介抱し騒ぎ大きくならないよう尽力した吉良邸の普請前川組に頼む。典膳上野介警護になってもらう。

※この「千坂兵部(ちさか ひょうぶ)」の解説は、「薄桜記」の解説の一部です。
「千坂兵部(ちさか ひょうぶ)」を含む「薄桜記」の記事については、「薄桜記」の概要を参照ください。

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