北朝鮮ルートの密輸入事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:21 UTC 版)
警察では1997年から2007年までの間に、北朝鮮を仕出地とする覚醒剤の大量密輸入等事件を水際において7件検挙しているが、これら北朝鮮ルートの密輸入等事件の特徴として、1回の押収量が大量であること、押収した覚醒剤の純度が高いこと、比較的整った規格の包装が行われていることなどが挙げられることから、高度の技術水準および相当の資金を有する組織が事件に関与していたものと見られた。 2010年現在、北朝鮮ルートによる密輸はほぼ壊滅状態にあるとみられるが、2004年以降に押収した覚醒剤の中に北朝鮮が仕出地であると疑われるものもあることから、警察では現在も北朝鮮ルートの覚醒剤密輸入に重大な関心をもち、対策の強化、情報収集等に努めている。また、関係各国の協力を呼び掛けるなど、北朝鮮を仕出地とする薬物密輸入事犯根絶のための国際社会への働き掛けも推進している。 (警察白書より抜粋)年月押収量 (kg)場所1997年(平成9年) 4月 58.6 宮崎県細島港 1998年(平成10年) 8月 202.6 高知県沖 1999年(平成11年) 4月 100.0 鳥取県境港 10月 564.6 鹿児島県黒潮海岸 2000年(平成12年) 2月 249.3 島根県温泉津港 2002年(平成14年) 1月 151.1 福岡県沖(玄界灘) 6月 237.0 鳥取県豊成海岸など 10月 11月
※この「北朝鮮ルートの密輸入事件」の解説は、「覚醒剤」の解説の一部です。
「北朝鮮ルートの密輸入事件」を含む「覚醒剤」の記事については、「覚醒剤」の概要を参照ください。
- 北朝鮮ルートの密輸入事件のページへのリンク