北マリアナ諸島との再統合の提案
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「フェリクス・ペレス・カマチョ」の記事における「北マリアナ諸島との再統合の提案」の解説
カマチョは1期目よりグアム準州と北マリアナ諸島 (Commonwealth of the Northern Mariana Islands, CNMI) との統一を目標としている。この理由としては準州であるグアムが1950年アメリカ本国により制定された「グアム自治法」 (Organic Act of Guam) によって主権に制限を受けている事情がある。これに対して国際的には所謂自治領にカテゴライズされる北マリアナは自主憲法を持ち主権行使の自由度が高い。加えて、同じチャモロ人が主導する地域と言う背景もある。カマチョは2003年の段階で統一過程として独立、「州」の地位の獲得、自由連合国化、自治領化の4つの選択肢を提示した。 また、このことに触れた『サイパントリビューン』によると、グアムでは1969年11月4日に行われた再統一を巡る投票で反対意見が通り、北マリアナでは賛成が通った過去があった。その際の有力な一つの理由となったのはグアム占領中に日本軍への支援をした北マリアナのチャモロ族への感情的な意趣返しであった。 なお、カマチョは2009年にこの提案について次のように述べている。 Over the last seven years, our ties to our brothers and sisters in the neighboring islands of the CNMI have become closer than ever. As we recognize the combined strength of the Mariana Islands on matters of mutual interest and benefit, Guam and the CNMI should once again seek reunification,この7年間、隣の島々である北マリアナの私達の兄弟達そして姉妹達と私達との結びつきはこれまで以上に近しいものとなっています。 私たちが相互の関心と利益の問題においてマリアナ諸島が連衡した際の強さを認識するとき、グアムと北マリアナはもう一度再統一を求めるはずです。 — Camacho's last State of the Island Address
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