北ミシガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 06:12 UTC 版)
ロウアー半島の中でもマウントプレザント以北の地域を指す。ちょうどミットの指にあたる。全5地域の中で最も面積が広く、包含する郡の数も最も多いが、人口は最も希薄である。ロウアー半島の他地域とは異なり人口の多い都市はなく、小都市や町村が点在している。ミシガン湖やヒューロン湖の湖岸にはラディントン、トラバースシティ、マッキノーシティなど夏の避暑地が点在する。ロウアー半島とアッパー半島を分かつマキナック海峡に浮かぶマキナック島はミシガン州随一の観光地である。北ミシガンの西側はやや山がちになっており、冬季のスキーリゾートも点在する。 この地域の主産業はこれらの避暑地・リゾート地を中心とした観光業である。観光客の多くはデトロイトやシカゴといった南方の大都市からくる。夏の別荘を中心とした不動産業も盛んである。また、かつてこの地域の経済を支えた林業と漁業は現代においても盛んである。一方、気候と土壌はロウアー半島の他地域よりもアッパー半島に似ており、1年を通して冷涼で、土壌がやせているため農業には不向きである。主産物は主にジャガイモなどに限られる。グランドトラバース湾の周辺ではサクランボやワイン醸造用ブドウも栽培されている。グランドトラバース湾の湾奥に位置するトラバースシティは「世界のサクランボの都」と名乗っている。 地域のほぼ中央を州間高速道路I-75が南北に走っている。I-75は北ミシガンとアッパー半島を結ぶマキナック橋を渡る。また、マッキノーシティとアッパー半島のセントイグナスの両方からマキナック島へ、ラディントンからミシガン湖を渡りウィスコンシン州マニトワックへといったフェリーの便もある。
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