動機・ホストやスカウトとの関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 03:33 UTC 版)
「風俗嬢」の記事における「動機・ホストやスカウトとの関連」の解説
風俗嬢となるきっかけは、金銭理由が大多数を占める。特に男に貢ぐために風俗を始める女性は多い。 容姿が一定以上の女性なら僅か週3日勤務で月収30万円程度になること など、収入が大きいという理由が多い。最も多い理由は「贅沢な生活をしたい」「生活費のため」を含む昼職よりも多額の金銭を稼げる理由で、全体の60%の風俗嬢がこの理由である。ホストクラブで貢ぐ資金稼ぎに公務員女性であっても隠れて働くものもいる。発覚した際にはで懲戒処分を受けている。ホストも貢がせる資金を増やすために、スカウトと協力して自分を推してくれている女性を風俗落としすることが主流となっている。また、本人が恋人と思っている男性、推している担当ホストなど男性貢ぐために働くケースが見られる。ホストのために風俗嬢となっていた坂口杏里はホスト依存した経緯について、「彼に夢中になることで、母親を失った寂しさと、マスコミに叩かれることへのストレスから、一時的にでも逃避することが出来た」と語っている。そして、そのホストに対して、「彼が喜ぶことなら、なんでもしてあげよう。全力で応援しよう。」「これまでは、ずっとママに守ってもらってた。そんなあたしが、誰かの役に立ってる。あたしが育ててあげてる。もっともっと、できるかぎりのことをしてあげたい。」「あたしにできることは、全部、全部、ぜーんぶしてあげたい! 心からそう思った」と決意していたと述べている。そして、「彼をナンバーワンにしてあげるために、シャンパンタワーをガンガンやり、何十万もする高いシャンパンをオーダーします。売り上げのいい新入りホストを蹴落とすため、誕生日会、昇格祭……と、惜しみなくお金を使います。そしてある日、貯金は尽きてしまいます。売掛もどんどん膨らんでいき、借金返済のために高級デリヘル嬢に転身、そしてついにはアダルトビデオ出演を決意します。」と風俗嬢となった流れを語っている。 風俗嬢の生活に慣れてしまい、ほかの職業に就こうと考えても、収入が減少することを理由に躊躇する傾向が見られる。一般的にイメージされる「多額の借金を返済する」という理由は、実際にはせいぜい30%程度であるという。中には20万円から30万円程度の借金で風俗嬢になることを決めた例もある。このほか、SMクラブでは「趣味を楽しんだ上にお金が稼げる」という理由や、「自分の価値を試したい」という理由がきっかけという風俗嬢もいる。ただし、働く理由について客から質問をされることは、「上から目線で好奇の目で見られていると感じる」という理由から、風俗嬢にとっては好ましくない質問のトップでもあるという。 リーマン・ショック以降、性風俗のデフレ化が進み、風俗業界の単価が下がっただけでなく客数も減少し、需要と供給のバランスが崩れ、売れない風俗嬢だと収入が毎日働いて月15万円という例もある。かつては、誰でも女性なら風俗で働けば借金も完済でき、そこそこ優雅な暮らしを送れたものだったが、デフレにより客単価が大きく下がった今、専業か副業を問わず風俗嬢という職業は、女性のセーフティネットとして機能しなくなったとの意見もある。
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