動機と重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 09:48 UTC 版)
「「中央アジア+日本」対話」の記事における「動機と重要性」の解説
『「中央アジア+日本」対話』を創設した日本の努力は1997年に橋本龍太郎元首相が打ち出し現在も続く「シルクロード外交」の一環であり、現在の日本の中央アジア政策を表す用語である。この政策には二つの異なる目的がある。一つは中央アジア各国と日本の二国間の関係を強化することであり、もうひとつは中央アジア各国同士の対話を促すことである。『「中央アジア+日本」対話』創設の主目的は主に後者の中央アジアの国同士の対話促進にある。元外務大臣の麻生太郎は日本が新たに中央アジアに注目するに至った4つの理由を挙げている。 イスラム原理主義の影響力が増すことで、中央アジアの国際秩序における結びつきを弱めることを防ぐ 中央アジアは天然資源が豊富であり、中央アジア地域の安定は石油や天然ガス、金などの世界市場の安定にもつながる 日本の第二次世界大戦後の復興という経験は新たに独立国となった中央アジアの国々にとって参考材料として提供しうる 日本は中央アジアにおいて重要性、影響力を増している 麻生外務大臣 (当時)は「日本は開かれた地域協力に向けた機運を高めるためのサポートを行うことができる。中央アジアの国同士が自発的に協力しあえるようになることが望ましい。中央アジアの国々が自分たち自身で協力、連携を行うための機会を持てるようになればよい」とも発言している。 アナリストは、「地域の発展協力の分野における日本の努力、特にアフガニスタンに関連するものは有益であり上海協力機構のような他の協力機構と相互補完する役割を果たしている。」 と述べている。中央アジアの国々と日本の二国間関係の発展に沿った『「中央アジア+日本」対話』は上海協力機構の影響力が増す中で代替となりうるものであるとされている。
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