加茂神社の稚児舞
名称: | 加茂神社の稚児舞 |
ふりがな: | かもじんじゃのちごまい |
種別1: | 民俗芸能 |
保護団体名: | 加茂神社神事伝承会稚児舞部 |
選択年月日: | 1970.06.08(昭和45.06.08) |
都道府県(列記): | 富山県 |
市区町村(列記): | 射水郡下村加茂 |
代表都道府県: | 富山県 |
備考: | 越中の稚児舞 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | この芸能は、富山県射水郡下村の加茂神社の祭のおり(九月三日、四日)に行なわれる稚児による一種の舞楽で、伝承では室町期に京都の吉田神社から伝習したともいわれる。また、この祭は別に、祭囃子の音転から「カットンド」などとも呼ばれ、北陸方面に分布する稚児舞楽としては、比較的によく洗練されたものである。 舞は神社の舞殿で演じられるが、それにさきだって四人の稚児は、祭の当番宿から“稚児担ぎ”と称する大人の肩車にのって“村回り”をして神社に参進する。以後、稚児は芸能の終了するまで、土を踏んではいけないという禁忌をもっており、これなどは、古い民俗を今日に伝えるものとして、芸能史の理解に貴重な資料価値をもつものである。 演目には「鉾の舞」「林歌」「小(大)奈曽利」「陪臚」「賀古の舞」など九曲が伝承され、中央で舞台芸能として完成する舞楽の地方民間化の芸態を示すものとして貴重である。 |
加茂神社の稚児舞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 18:16 UTC 版)
加茂神社の稚児舞(かもじんじゃのちごまい)は、富山県射水市加茂中部の下村加茂神社に伝わる民俗芸能の稚児舞。重要無形民俗文化財。
概要
下村加茂神社は、京都賀茂御祖神社の荘園であった倉垣荘の荘家跡に勧請された神社。同社の稚児舞は平安時代に賀茂御祖神社から伝承したとされ、9月4日の秋祭りに演じられる。4人の稚児を大人が肩に乗せ集落内約2Kmを回りお披露目する「連行」を行い、その後拝殿前に設けた仮舞台上で「鉾の舞」、「林歌」、「胡蝶の舞」、「天の舞」など9曲(もと11曲)を舞う[1]。
1970年(昭和45年)6月8日に選択無形民俗文化財に選択され、その後、明日の稚児舞・熊野神社の稚児舞とともに越中の稚児舞として、1982年(昭和57年)1月14日に重要無形民俗文化財に指定された。また2006年(平成18年)には、「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されている。
2015年(平成27年)10月25日に、第35回全国豊かな海づくり大会において、新湊の海王丸パークで天皇・皇后臨席で行われた海上歓迎・放流行事では、「胡蝶の舞」を舞った[2]。
脚注
関連項目
参考文献
外部リンク
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