創立~『夜勤病棟』の大ヒット
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「ミンク (企業)」の記事における「創立~『夜勤病棟』の大ヒット」の解説
株式会社ミンクは、1993年に株式会社エルフより阿比留壽浩と一部スタッフが独立する形で設立した。ミンクという名前は、目標としていたもののさらにもう一段上をいくものにしたいという思いからつけられた。当時はおたくに対する風当たりが強く、しかもゲームショップにアダルトゲーム専用のコーナーが用意されていない時代だったため、一般の客や女性店員が見ても大丈夫なように、かわいらしいキャラクターデザインの作品が多く作られた。阿比留は創立時の自身の姿勢について「彼ら(スタッフ)は日々の成長をちゃんと理解していましたから、その力を発揮させてやる場を与えつつ、常に鼻をヘシ折ってやる。その繰り返しですね」と話しており、毎日が喧嘩ばかりで楽しかったと『minky』10周年記念号のインタビューで振り返っている。 また、阿比留は「声に出してにやりとするようなタイトルがよい」という考えを持っており、例えば『ぺろぺろCandy』という題名は阿比留の命名によるものであり、同じ単語でも子供から見ると単なる飴でしかない一方、大人から見ると性的な意味にもとられることからつけられた。阿比留は他者がつけたタイトルは意向を尊重するとしたうえで、「かっこいいタイトルっていくつもあるソフトの中に埋もれますからね。それにみんなが思いつくから面白みがない」と、『minky』10周年記念号のインタビューで話している。タイトル決定に時間がかかった例として2001年に発売された『Lingeries』があり、最初は「OLシンドローム」というタイトル案が存在していた。 ブランド設立から5年目にあたる1997年には、自社作品のキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品『ミンク大作戦』が発売された。1998年には本社が武蔵野市吉祥寺に移転された。さらに、1999年12月22日、『夜勤病棟』を発表し、大ヒットとなる。 斬新なシステムや表現に挑戦した作品や、『Mi・da・ra』のように時の流行を自分たちなりに表現した作品が多く発表された。一方、ユーザーからはHシーンに至るまでの過程が淡白すぎるという指摘が寄せられることがあった。
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