制作の経緯(虫プロランド構想)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 14:19 UTC 版)
「新宝島 (テレビアニメ)」の記事における「制作の経緯(虫プロランド構想)」の解説
もともと本作は、『鉄腕アトム』で成功を収めた虫プロが、手塚治虫の主要な漫画作品を1時間枠で26回(隔週ペースで1年間)にわたって制作・放送する「虫プロランド」の第1作として企画したものであった。他のアニメ化候補作としては『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『0マン』『魔神ガロン』『オズマ隊長』『ユニコ』[要検証 – ノート]などが挙げられていた。1963年8月に虫プロとフジテレビの間で仮契約が調印され、それに基づいて本作の制作が開始された。「手塚治虫の主要作品」という点から、本来は漫画の『新宝島』のアニメ化であったと思われるが、それがスチーブンソン作品のアニメ化になった経緯は不明である。推測される原因としては、漫画は酒井七馬作あるいは酒井七馬との共同著作扱いであったこと、出版社により著作権が買い取り方式の契約だった可能性が挙げられる。1964年6月に本作は完成するが、諸処の理由で第2作以降の制作を断念することになり、残された本作を正月特別番組扱いで放送することになった。結果的に本作は単発スペシャルテレビアニメの第1号となった。 なお、候補作のうち『ジャングル大帝』と『リボンの騎士』はのちに虫プロによって連続テレビアニメとして、『ユニコ』は劇場アニメとして日の目を見たが、それ以外の作品は2020年現在、テレビアニメ化も劇場アニメ化もされていない。パイロットフィルムのみが制作された作品もある。
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