利用の手順とは? わかりやすく解説

利用の手順

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 21:20 UTC 版)

乾ドック」の記事における「利用の手順」の解説

盤木設置 船舶艦船ドック入渠にゅうきょ)させる前に、まず盤木呼ばれる支え構築しなければならない盤木設置することで、ドック排水され後で艦船直立させておくことが可能となる。船体形状合ったものを設置する。いわば、船の模型を置くための台のようなものをつくるのである盤木材質コンクリート木などである。 盤木設置例設置のしかたは船底形状よる。この写真では金属製の台の上木材かませて船底を傷つけないようにしている。写真でも判るように、抜いて船底むきだしにしてやることで、船底塗装のはがれや傷もわかるようになる。 なお対潜艦戦用(Anti-submarine warfare, ASW)の艦船中には船体下部ソナードーム突き出しているものもあり、このような艦船向けのドックは、渠底ドーム収めるピット設けている。 入渠 入渠のしかたはさまざまであるが、通常船舶自体エンジン入口付近まで近づかせ、あとはロープを人の手で引くなどして定位置引き込むことができる。船舶というのは一般に、たとえ重量それなりに大きくて浮いている間は比較小さな力で動かすことができるものなので、多人数ロープを持つことで かなりの大きさ船舶まで人力だけで入渠させることができる。ただしあまりに巨大なタンカー艦船場合通常タグボート助けをかりて入渠する入渠 閉扉排水 入り口起立式や外開き式の水密性扉(ゲート)が閉められドック内は海から完全に隔離されるその後潮汐激し港湾部では自然排水利用し、あるいは巨大なポンプ用いてドック内の海水排水するゲートとして扉船を使用する場合もある。扉船の内部にはタンク設けられており、外洋から出し入れする際にはタンク排水して浮上させるが、ドックの注排水作業タンク注水浮力を殺す必要がある。なおドックを完全に排水してしまうと扉船には浮力発生しないので、タンク排水される排水過程において、船体位置微調整するためにスキューバダイバーが用いられることもある。(なおドック入渠した船体一見浮いているように見える。それは船底盤木支えているためである。) 排水が完全に終わるには時間がかかる。 陸側から見たドライドックの扉の一例 排水ポンプ一例 作業 排水完了すると、必要に応じて足場などを組んで船体点検整備などの作業開始される足場組んだ例 出渠 点検整備などの作業終わったら、足場類等を撤去しドック内に注水する。船体浮上しドック内外水位均等になったら、ゲート開け船舶ドック外に曳き出す。

※この「利用の手順」の解説は、「乾ドック」の解説の一部です。
「利用の手順」を含む「乾ドック」の記事については、「乾ドック」の概要を参照ください。

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