利用の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 16:04 UTC 版)
BASICに似た文法構造のため、BASIC経験者にとっては修得が容易であった。 それまでMZ-80シリーズのゲーム開発で人気があった、ハドソン製のFORM(整数型Tiny FORTRAN)に代わり、ゲーム開発用言語として一定の人気を博した。前述のI/O及びその姉妹誌では、発表されるプログラムの作成ツールでは主流となった。 一つの仕様の言語が、インタープリタとコンパイラとに共通で適用できることにも魅力があった。処理系がコンパイラのみの場合、OSのない当時のPCでは、目的プログラムのテストランは失敗時にハードウエア・リセット以外の復旧方法がない。MZシリーズではカセットテープからの再読込が必要となる。この問題に対してWICSでは、コンパイル予定のプログラムを、比較的安全にインタープリタ上でテストランできる。 インタープリタの設計がテストランを意識している傍証として、VLISTコマンド(プログラム停止時の変数の値を列挙する)の存在を挙げることができる。
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