初期・前衛的な作品群とは? わかりやすく解説

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初期・前衛的な作品群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 20:54 UTC 版)

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」の記事における「初期・前衛的な作品群」の解説

作品1 - 作品461919年 - 1936年少年期から音楽院入学以前初期除きショスタコーヴィチ作風は、前衛的な音楽から出発したといってよい。例えば、交響曲第1番冒頭では、グラズノフ和声変更指摘されていた。「前衛的」と最もはっきりとわかる初期の作品としては、『弦楽八重奏のための2つの小品』(作品11)、ピアノソナタ第1番作品12)、格言集(作品13)、そして交響曲第2番作品14)がある。しかし、『タヒチ・トロット』(作品16)や映画音楽『新バビロン』(作品18以降は、ジャズボードビル、キャバレー・ソングなど、軽音楽影響も受けることとなる。この分野の傑作としてはバレエ黄金時代』(作品22)、劇音楽条件付死者』(作品31)、ピアノ協奏曲第1番作品35)などがあるが、枚挙に暇がない交響曲第4番作品43)の第3楽章中間部は、明らかに軽音楽影響濃厚である。ショスタコーヴィチの、新ウィーン楽派影響受けたという意味での「前衛音楽としての最後作品は、管弦楽のための『5つの断章』(作品42)である。この作品は、交響曲第4番同様発表控えられ初演が行われたのは1965年になってからである。ゴーゴリ短編取材したオペラ『鼻』(作品15)は、彼自身交流のあったメイエルホリド斬新な舞台演出影響を受け、古典形式基本しながらも、ベルククルシェネク同時期の作品参考にしたきわめて前衛的な作風発表当時から賛否両論巻き起こす問題作となり、次作オペラムツェンスク郡のマクベス夫人』(作品29とともに彼の初期作品ピークとなる。初期ロシア音楽の伝統受け継ぎながら最新音楽取り上げるなど機智独創性富んだ作風であったが、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』がスターリン怒りを買い、折から粛清絶頂期にあることも鑑み前衛色は失われていった

※この「初期・前衛的な作品群」の解説は、「ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」の解説の一部です。
「初期・前衛的な作品群」を含む「ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」の記事については、「ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」の概要を参照ください。

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