列車設備・利用者層など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 14:49 UTC 版)
「アムトラック」の記事における「列車設備・利用者層など」の解説
基本的には、指定席で予約を入れる必要があるが、一部列車には自由席もある。 なお、窓口で乗車券を購入する際には、防犯対策のためパスポートなどの身分証明書の提示が必要である。公式ウェブサイトでの予約も受け付けており、航空券と同様に発着駅の3文字のコードと、QRコードのついた「eチケット」が電子メールで発行される。AAA等の割引もあり、日本のJAF会員も割引の恩恵が受けられる。 編成は路線によりさまざまであるが、座席車(コーチ)数両にカフェ合造車(コーチカフェ)、荷物合造車(バゲージコーチ)などが連結されている列車が多い。列車によってはビジネスクラス車も連結される。 全区間の所要時間が15時間を越える14の列車では寝台車(スリーパー)、食堂車(ダイナー)が組み込まれている。その場合は食堂車のとなりにラウンジが連結されていることが多い。特殊な例としてはオートトレイン(AutoTrain)用の車運車(オートラック)がある。いずれの列車も座席車が必ず連結されており、「寝台特急」に相当する列車は存在しない。 路線により通勤列車、近隣の都市間の移動用、観光用の長距離列車と性格が異なるため、利用客もさまざまである。 寝台車の客と座席車の客では待遇にかなりの差がある。例えば、寝台車のシャワーを座席車の客が使うことはできず、寝台車の客がソフトドリンク飲み放題なのに対し、座席車の客は全て有料である。また、座席車の客には枕のみ無料で提供されてきたが、2013年8月より空気枕やブランケット等をパックした「パッセンジャー・コンフォート・キット」を車内売店で8ドル、あるいは通信販売によって送料含め15ドルで供給する形に改められた。 北東回廊線は、アムトラックのドル箱路線であるが、都市間バス(グレイハウンド、トレイルウェイズ(英語版)、中華系資本会社など複数あり)や国内航空(シャトル便)との競合が激しく、ビジネス客の獲得に力を入れている。カリフォルニアの3路線(キャピトル・コリドー、サン・ホアキン、パシフィック・サーフライナー)も幅広い客層で一定の乗客数を確保している。2008年8月現在、無人駅への自動列車案内システムの導入やカリフォルニア州でBART、カルトレインといった地域交通機関との連携も積極的に進めている。 2013年2月17日時点で、駅数は529。年間乗降客数1位の駅は、ニューヨークのペンシルベニア駅(8,814,975人/年、24,150人/日)である。2位以下は、10,000人/日以下となる。
※この「列車設備・利用者層など」の解説は、「アムトラック」の解説の一部です。
「列車設備・利用者層など」を含む「アムトラック」の記事については、「アムトラック」の概要を参照ください。
- 列車設備・利用者層などのページへのリンク