出版・翻案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 06:45 UTC 版)
「窓ぎわのトットちゃん」の記事における「出版・翻案」の解説
日本国内での累計発行部数は800万部を突破し、日本国内において「戦後最大のベストセラー」と称される。芸能人やスポーツ選手、政治家等の著書は「ゴーストライターがまとめたもの」が多いとされるが、本作は全て黒柳による自筆で執筆している。初版部数は2万部であったが、瞬く間に版を重ねていった。 オリジナルの日本語版としては、講談社よりハードカバーおよび文庫(講談社文庫)、新書(青い鳥文庫)が刊行(文庫版以降は「あとがき」が加筆)されているが、表紙絵および挿絵は、一貫していわさきちひろの作品である。本作品の児童文学的な面を持つ世界観と、いわさきちひろの画風が調和していたことも、本作品のヒットの一要素であるとも言える。 世界35ヶ国で翻訳され、1985年に、ポーランドの文学賞「ヤヌシュ・コルチャック賞」を受賞。中華人民共和国では、2017年5月に累計発行部数が1000万部を突破している。2021年3月時点で全世界累計発行部数は2371万部を記録している。1981年、この本の印税全額を黒柳が寄付し、「社会福祉法人トット基金」を設立した。 テレビドラマ・映画などの映像化は一切されていない。黒柳によれば「校長先生を演じられる人はいない」という理由で、映像化の話は全て断っている。しかし、1982年には、黒柳の朗読とオーケストラによる音楽物語『窓ぎわのトットちゃん』が初演された(作・構成:黒柳徹子・飯沢匡、作曲:小森昭宏演奏:小林研一郎指揮新星日本交響楽団)。日本コロムビアから1982年4月21日にレコード発売、後にオンデマンドCD(受注生産型CD)として販売。 2017年10月スタートのテレビドラマ『トットちゃん!』で抜粋の形ながら初めて映像化される事になった。
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