出し物と担当区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 03:50 UTC 版)
21世紀現在、放生祭では神事は行われず、放生祭が開催される2日間で各区が決めた時間に出し物が披露される。出し物として、神輿のほか、山車(囃子)、獅子(三匹獅子舞)、神楽(太鼓)、棒振り太鼓の4種類の芸能を奉納する。 山車(囃子) 山車を披露する区は、浅間区、貴船区、酒井区、生玉区、塩竈区、飛鳥区、竜田区、今宮区、清滝区の9区。飛鳥区のみ舞台型山車で、山車の舞台で子どもが舞踏を披露しながら道行する。それ以外の区は屋根付きの二階造りで、一階には大太鼓・小太鼓、二階には笛の囃子方である子どもたちが乗り込み、10から20数曲の囃子の曲目を演奏しながら道行きする。 獅子(三匹獅子) 獅子を披露する区は、男山区、多賀区、日吉区、玉前区の4区。老若二匹の雄獅子と一匹の雌獅子が、笛と歌に合わせて胸にとりつけた締太鼓を打ちながら舞いを披露する。この三匹獅子舞は藩主酒井忠勝が旧領地の武州川越から演者を連れてきたのが始まりといわれる。 神楽 神楽を披露する区は、鹿島区、白鬚区、白鳥区、神田区、津島区の5区。本屋台には獅子頭が乗るが獅子舞はない。道行きでは本屋台の大小2つの太鼓と笛の囃しを披露し、神社や各区の本陣では、前屋台の2つの小太鼓と笛の囃しを奉納する。 大太鼓 大太鼓を披露する区は、大原区、鈴鹿区、大宮区、住吉区、広峯区の5区。直径90センチメートルほどの大太鼓と5~7個の鉦による囃子に合わせて、2人1組または3人1組の棒振りが立ち回る。子どもや青年が披露する大太鼓の曲打ちもある。 神輿 神輿を披露する区は、香取区の1区のみ。隔年で八幡神社のご神体を奉載して各区を巡る。ご神体はもともと八幡神社にあったものだが、巨額の費用を投じて修理をした香取区が譲り受けた。
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