出っ歯と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 18:31 UTC 版)
出刃包丁:江戸時代に泉州(現在の大阪府南部)堺の鍛冶職人が製作したが、その職人が出っ歯であったので「出歯包丁」の名が付き、後に刃物である事から「歯」が「刃」になった、という説がある。 出歯亀(でばかめ、でばがめ):一般に「のぞき(窃視)」行為やその常習者、窃視趣味の男性のことを指す俗語。1908年に殺人の容疑者として逮捕された「出っ歯の亀吉」こと植木職人の池田亀太郎が、銭湯の女湯ののぞき行為を常習的に行なっていたとされた事から。実際に池田が出っ歯であったかについては否定説もある。なお、のぞき行為は軽犯罪法第1条第23号に抵触する犯罪である。 おそ松くん:赤塚不二夫のギャグ漫画。主人公が一卵性の六つ子という設定も優れているが、それ以上に脇役たちが強烈な個性と存在感を持ち、特に「イヤミ(初期には井矢見と表記された)」は3枚の出っ歯を特徴として、「シェー」と共に有名になった。 第2次世界大戦以前、日本人に出っ歯が多く、また近眼でメガネを使用する人口も多い事等は欧米で知られており、太平洋戦争が始まると、アメリカで日本人を敵国民として描いた漫画やポスターでは、ステレオタイプ(紋切型)として出っ歯でメガネをかけた日本人が描かれた(埴原和郎 『骨を読む』 中公新書 1965年、他)。 太平洋戦争中にアメリカで作成されたポスターに描かれた、出っ歯でメガネをかけた日本人 出刃包丁各種
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